老子 道徳経 下篇

第72章


下の者に嫌がられないこと

原文

ミンブーウェイウェイ  ゾーダーウェイヂー

民不畏威  則大威至。

ウーシアチースオジュ  ウーイエンチースオション

無狎其所居  無厭其所生。

フーウェイブーイエン  シーイーブーイエン

夫唯不厭  是以不厭。

シーイーションレン  ズーヂーブーズージエン

是以聖人  自知不自見

ズーアイブーズーグイ  グーチュビーチゥツー

自愛不自貴。故去彼取此。




書き下し文
民が威を畏れざるは則ち大威に至る。
その居る所を狎め無い、
その生きる所を厭さ無い。
それ唯、厭さず、是を以て厭さず。

是を以て聖人は
自らを知り、自らを見ず、
自らを愛し、自らを貴ばず。
故に彼を去りて此を取る。









好かれるよりもまず嫌われるな

アメ語訳

もし国民が、
国家の権威を畏れなくなると
それは大きな災難に至る。
国民の暮らしを脅かしてはならないし
国民の生活の場を抑えつけてはならない。

国民が嫌がることをしなければ
国民に嫌われることはありませんから。


だからタオなる賢い国王は
自分の本意を知りつつも
自分の本意を目立たせたりしないし、
自分のポリシーを愛しながらも
自分を高貴な立場にはしない。

ゆえに
権威を振りかざすやり方は捨てて
道理にかなった方法を取る。


Translated by アメ
高天原の山道 にて




 



 

アメのフタコトミコト

国民が政府にブチギレて反乱を起こして

国が内部から崩壊したら、元も子もない。


社員が社長にブチギレて反乱を起こして

会社が内部から崩壊したら、元も子もない。


自然の摂理として、

下の者というのは

わりと上の者の意図を汲まずに

好き勝手に文句を言うものです。


だから上の者というのは

上手に方針を示して

好感を抱かれる見せ方が要される。

道理として「みなまで言うな」の品格。








 

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