老子 道徳経 下篇

第65章


玄徳は永遠なる深愛

原文

グーヂーシャンウェイダオヂョー

古之善為道者

フェイイーミンミン  ジアンイーユイヂー

非以明民  将以愚之。

ミンヂーシアンヂー  イーチーヂードゥオ

民之難治  以其智多。

グーイーヂーヂーグオ  グオヂーゼイ

故以智治国  国之賊。

ブーイーヂーヂーグオ  グオヂーフー

不以智治国  国之福。

ヂーツーリアンヂョー  イージーシー

知此両者  亦稽式。

チャンヂージーシー  シーウェイシュエンドー

常知稽式  是謂玄徳。

シュエンドーシェンイー  ユエンイー  ユィウーファンイー

玄徳深矣  遠矣  与物反矣。

ルアンホウナイヂーダーシュン

然後乃至大順。

 



書き下し文
古の善き道を為す者、
以て非らず民の明、以て将にこれ愚する。

民の治め難きは、其の智を多く以ちて。
故に智を以て国を治めるは、国の賊。
智を以たずに国を治めるは、国の福。
この両者を知れば、また稽式に。

常に稽式を知る、是を玄徳と謂う。
玄徳は深し、遠し、与する物に返る。
然る後、乃ち大いなる順に至る。








細かい知恵より大まかな順応を

 

アメ語訳

昔からタオをゆく善者は
愛する人に何でも見せろとは言わずに
むしろ好きにしたらいいと、許すの。

痴話喧嘩なんかも
これは浮気だとかこれは裏切りだとか
余計な考え方を持つから起こるのよ。
ヒステリックな知恵までつけるから
仲が悪くなるのよ。

ふたりが仲良くいられる工夫をしながら
ふたりなりの世界観を大切にしていけば、
いつまでも仲良くいられるからさ。

これは、両者ふたりが
よりよい関係を築くマナーだからね。

このマナーをいつも考えられることを
“玄徳 (げんとく) ” といいます。

玄徳は、永遠なる深愛ってこと!


愛は気づいたらあるもの。
縛るためじゃない、奪うものじゃない。
大まかに順応していけばいいんだよ。

自然万物と一緒にさ。


Translated by アメ
ランドマークタワー にて




 



 

アメのフタコトミコト

異なるふたつの国と国を治める話の章。

異なるふたりの男と女が付き合う話にも

同じことがいえる。


円満にはマナーありき。










 

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