水五訓

 天才軍師の教訓






タオのふるさと

道教の発祥

「陰と陽」



陰陽道の知識と方術で

戦法・交渉の才覚を発揮し

天才軍師と呼ばれた

黒田官兵衛氏による水五訓を。








  
自ら活動して
他を動かしむるは水なり




  
常に己の進路を求めて
止まざるは水なり




 
障害にあい激しくその勢力を
百倍し得るは水なり



 
自ら潔うして他の汚れを洗い
清濁併せ容るるは水なり




 
洋々として大洋を充たし発して

蒸気となり雲となり雨となり

     雪と変じ霰と化し凝しては
玲瓏
たる鏡となりたえるも
其性を失はざるは水なり


 







自分の使命を思い出すとき


改めて気づかされるとき


負けそうでめげそうで

知恵をしぼりたくなるとき



この教訓は励みになるよ!







 

♦︎

廣田神社 黒田家邸跡にて






  広峰山での余談


黒田官兵衛ゆかりの地

広峰山に官兵衛神社がある。


山の中には黒田家邸跡が。

どうやってここに屋敷を建てたの⁈

と驚くような辺り。






「仙人」はにんべんに山と書く。



仙人…

つまり神通力の境地に至る人物は

大体やがて山に籠るのが

歴史でよくあるパターン。





なぜなら

さんざん知恵を提供して

誠意をもって尽くした相手から


「お前そんなにヤバ賢いってことは

いつか俺をも裏切れるよな…」

などと

猜疑心を抱かれて処されたりする。




バカばっかでバカらしくなる。



でもべらべらと論破すると

それはそれで

大事な教えがチープ化してしまうから

よけいな荒波を遺さない。



要人の秘術を知る立場として

決して漏らさない。






せつない。。





「山に籠って暮らすのが最善」

となる

のではないかな。



老子も81章を説いたあとは

山へ帰っていったとされる。










↓愛おしくなる官兵衛エピソード