今日は、母、キミちゃんの七回忌。


本当の命日は、もう少し先だけど。。



ああ。もうそんなになるのかあ。




「血を吐いてしまったから、病院に連れてって」


そして、その日に

「もう手遅れです。ウチでは治療は無理です」と

宣告された。


家族の中で、一番元気だったキミちゃんが、

まさか、そんな大きな病気になるとは、

誰も信じられなかった。



幸い、受け入れてくれる病院が見つかって、

そこでも治療の限界にぶつかって、

築地のがんセンターに転院。


私は、仕事をしながら、1日おきに

東京までクルマを走らせる毎日。


病状が少し落ち着いて、退院してくれば、

毎日のキミちゃんのご飯作りと、お風呂の介護。


そして、また入院、という繰り返し。


妹たちと交代で、病院に泊まりこんでは、

みんなそのまま仕事へ出かけたり。


家族の誰もが、必死で、

いろんなことをうっちゃって、看病していた。



「ココはイヤだから。ココにいちゃ、ダメだから。

家に連れてって」

薬のせいで、気が触れたように泣き叫ぶキミちゃんを

数時間かけて、なだめる。


そのうち、喋ることも出来なくなり、

ただ、濁った目で私を見ていた。




キミちゃんが死んでしばらくして、夢を見た。


キレイな服を着て、ツバのついた帽子を被って、

「ちょっと旅行に行って来る」

キミちゃんは、夢の中で私に言った。




キミちゃんが死んだ夏も、暑かったっけ。。


キミちゃんの旅行は、まだ続いている。



A Piece of Mars