アマゾンから届いたばかり。
「中原中也詩集」 大岡昇平編
パラリとめくってみて、
「うわー。こんなに言葉がたくさん詰まっている」と
嬉しくなりました。
瓦が一枚 はぐれました
これから春の日の夕暮は
無言ながら 前進します
自らの 静脈管の中へです
「春の日の夕暮」は、こんな続きがあったんだね・・。
ふと、学生の頃に読んだ詩を思い出しました。
ミラボー橋の下をセーヌ河が流れ
われらの恋が流れる
わたしは思い出す
悩みのあとには楽しみが来ると
日も暮れよ、鐘も鳴れ
月日は流れ、わたしは残る
手に手をつなぎ
顔と顔を向け合おう
こうしていると
二人の腕の橋の下を
疲れたまなざしの無窮の時が流れる
日も暮れよ、鐘も鳴れ
月日は流れ、 わたしは残る
流れる水のように恋もまた死んでいく
命ばかりが長く
希望ばかりが大きい
日も暮れよ、鐘も鳴れ
月日は流れ、わたしは残る
日が去り、月がゆき
過ぎた時も
昔の恋も 二度とまた帰って来ない
ミラボー橋の下をセーヌ河が流れる
日も暮れよ、鐘も鳴れ
月日は流れ、わたしは残る
「ミラボー橋」 ギョーム・アポリネール
(堀口 大學訳)
