『青い・固い・渋い』
1コマ目の
「すわっ雪だっ ちーちゃん 雪!!」という
しーちゃんのセリフを見た瞬間、
この話から読もう、と思った。
それは、「ちーちゃん」という主人公の名前に
記憶があったから。
農業をやろうと、都会から田舎に移り住んだ
しーちゃんとちーちゃん。
田舎の閉鎖性。
苦労の多い農作業。
都会から遊びに来た友人たちと、
今の自分を見比べて。
しーちゃんに恋心を抱く女性の出現。
ちーちゃんは、少しずつ、疲れてゆく。
「ちーちゃん ぼく等 結婚しようか」
ちーちゃんの悲しみ・・。
熱を出したしーちゃんのために、吹雪の中、
お医者を呼びに行くちーちゃん。
ちーちゃんが迷ったのは、吹雪の中の道ではなくて、
自分の心の中にある道、しーちゃんへと続く道、
ふたりの道。
いったんは、しーちゃんと別れようと思ったちーちゃん。
でも、いつも手紙を運んでくれる郵便屋さんに
「雪やんでよかったすね」と声をかけられて、
「許された気がした」ちーちゃんは、
ふたりの未完成のユートピアに戻る。
雪は降って、降って、降り続いて、
それでも、そのうち雪は止んで、
そして、そのうち雪は溶けてなくなる。
ちーちゃんの心に降り続いた雪も止んで、溶ける。
しーちゃんとちーちゃんの上に降り続いた雪も、
今は止んで・・。
しーちゃんとちーちゃんの「青くて、固くて、渋かったもの」は、
これからどんな形になってゆくんだろう・・。
おまけの1枚。
以前、このひとコマを見た時から、ずっとこの話が読みたいと
思っていた、私にとって、とても思い出あるひとコマ・・。



