冷装
今日、家に帰るとハワイ塾からの郵送物。
毎度の如く、解雇通達ではないかと胸を奮わす自分が居る。
今回は夏期講習時のバイトのシフト。
ハワイ塾では三期制を採用しており、
一学期、夏休み、二学期、冬休み、三学期、春休み、
と、
一般的な高等学校で採用されている形態をとる。
アルバイトはそれに合わせその都度シフトを組む、
というのがハワイ塾の方針。
その中でも夏期講習期間は特異なシフトを組む、
五日連続を1タームとし、
それを6タームで夏期講習バイトを構成する。
これがハワイ塾夏の陣の陣営である。
本日、
そのシフト構成が自宅に送られた。
ご丁寧にもハワイ塾はシフト表の自宅郵送を行う。
ここら辺はやはり学校法人、
流石の一文字に尽きる。
シフト表を早速確認し、
自分の入ったシフトを探す。
ん~、なるほど。
俺をこの繁忙期にここに配置するということは、
やはり、ハワイ塾も俺を必要しているな、
と、自己陶酔するのは私の勝手。
誰にも邪魔されないよう部屋には鍵をかける。
シフトを確認し終えると、
中には他の文書が。
見るとそれは、
クールビズのお知らせ。
無知な私は去年それを、
クールにB`z(のマネを)する。
と勘違いしたのは今も誰にも打ち明けられていない私だけの秘密だ。
正しくは男性はノータイで構わないという環境を意識した新たな試み。
人に今まで聞けなかった、また勘違いしていた貴方も、
明日から堂々と、
「あ~、クールビズね、あれでしょ?」
みたいに会話を交えて頂きたい。
社会性があると見えて女性ウケすることは必至だ。
それを去年頃からハワイ塾も導入。
最初は抵抗があった私も、
ハワイ塾の貴公子、“ホスト小松”がふんふん鼻を鳴らしながら首もとを曝け出しているのを見て、
試しにしてみる。
うん、
確かに涼しい気がする。
20歳のロストバージンin首もと。
女子生徒の前では妙にノータイをアピったのは男の性か。
そのクールビズが今年もやってきた。
クールビズ基幹は八月一日から三十一日まで。
何故だ、ハワイ塾。
それでは八月中だけエアコンの温度設定を上げて七月はそのままなのか?
クールビズは環境問題を考慮してだろう?
なら七月も暑いんだから導入しろよ。
とか、思うのは私だけか?
明らかにおかしい。
納得がいかない。
ふん、
でも、まあいい。
一月もあるならクールビズの俺の売り出し期間にはむしろ多すぎる方だ。
女子生徒も放ってはおくまい。
さてさて、
それじゃ、
タイ要らずの勝負シャツはいつ着込むか今から考えよう。
うん、
そうか。
そうなんだな。
業務は七月だけなのか私は…。
クールビズ反対。