「ホッ、良かったねぇぇぇ」の一言が気になる。
僕が、社交辞令で言った美味しいに対し
真に受けて、それは良かったと言う事なのか、
安全面においての、ホッ・・・良かったねぇ
なのか、真相を知る気にはならない。
ここまで、ことごとくメニューに関係なく
オーダーもままならぬ状態で来たのだから、
最後の最後まで、マスター僕は付き合うぜ。
線切りとは思えない、硬いキャベツのサラダらしき
ものを飲み込み終わり、
緊張の一瞬が訪れた。
【デザート】だ。
掛けだ。
これは掛けである。
ここで逃げては、負け犬だ。
「すみません、デザートオーダーしたいのですが」
マスターがカウンターの中で、
少し挙動不審な表情だ。
店のガラスには、
絶好発売中のケーキの写真(業者仕入と思うが)
まず、ここからだ。
「○○○ケーキセット」
「・・・また、無理を言うねぇ・・・無いよ」
メニューを開く。
「アップル・パイ」
「無理だよ」
「チーズケーキ」
「無理なんだよねぇぇぇ」
スイーツ系はメニュー数10は超えている。
仕方ねぇな、歩み寄ろう
「何が・・・可能ですか?」
もはや【可能】と言う単語を使うしか無い。
「あ・・・アイスかなぁ」
何故、自信無さげに言うのだ
アイスなら、日持ちもするだろう!
「アイス、何が可能ですか」
「ば・・バニラ、ち・・チョコ、ま・・抹茶だったかな」
記憶をさぐりながらの回答。
されば試そうマスターよ!
「抹茶」
「やっぱり、無理だねぇ」
グっ・・・テーブルの下で、こぶしを固め、
小さくガッツポーズの僕
何故だ、嬉しいぞ。
「チョコでいいっす」
「無理だって・・・」
そうだ、その調子だマスター!
しかし、無いものを堂々と言える姿勢、
キッパリとNOと言う姿勢は、
今後の営業活動において、見習う点は多々だ。
何となく、感心。
ラスト、締めに掛かるか。
今日の集大成。
「バニラ、御願いしやす」
「はい・・・」
(ならば、最初からバニラだけと言え)
冷凍庫を開けるマスター。
そこには、市販の某○○○カップ
ま・・・、アイスには変わりない。
業務用の箱を思い浮かべていた僕が悪かった。
済まない。
手に取るマスター
そして
「あ!!!! これ、俺んだ」
と、慌てて冷凍庫に戻す。
ここで、ついに僕はこらえきれず、笑い出した。
ギャハハハハハハ
最高だよ この店。
外では、おじちゃん、おばちゃんが
たむろって、話をしている。
僕は、何故今、ここに居るんだろう・・・
こうして、僕の長い昼食は終わった。
そして、また迷子になり、
どこをどうして帰還したか不明だが、
展示会場へ戻った。
二度とあの場所には行けない。
いや・・・・・・・
現実のものだったのだろうか・・・・・
寂れた地方の喫茶店に、それも時空を越えて
タイムスリップしていたのかもしれない。
しかし、僕の人生
どうしていつも、こんなんばかりに遭遇するんだろ。
終わり☆
僕が、社交辞令で言った美味しいに対し
真に受けて、それは良かったと言う事なのか、
安全面においての、ホッ・・・良かったねぇ
なのか、真相を知る気にはならない。
ここまで、ことごとくメニューに関係なく
オーダーもままならぬ状態で来たのだから、
最後の最後まで、マスター僕は付き合うぜ。
線切りとは思えない、硬いキャベツのサラダらしき
ものを飲み込み終わり、
緊張の一瞬が訪れた。
【デザート】だ。
掛けだ。
これは掛けである。
ここで逃げては、負け犬だ。
「すみません、デザートオーダーしたいのですが」
マスターがカウンターの中で、
少し挙動不審な表情だ。
店のガラスには、
絶好発売中のケーキの写真(業者仕入と思うが)
まず、ここからだ。
「○○○ケーキセット」
「・・・また、無理を言うねぇ・・・無いよ」
メニューを開く。
「アップル・パイ」
「無理だよ」
「チーズケーキ」
「無理なんだよねぇぇぇ」
スイーツ系はメニュー数10は超えている。
仕方ねぇな、歩み寄ろう
「何が・・・可能ですか?」
もはや【可能】と言う単語を使うしか無い。
「あ・・・アイスかなぁ」
何故、自信無さげに言うのだ
アイスなら、日持ちもするだろう!
「アイス、何が可能ですか」
「ば・・バニラ、ち・・チョコ、ま・・抹茶だったかな」
記憶をさぐりながらの回答。
されば試そうマスターよ!
「抹茶」
「やっぱり、無理だねぇ」
グっ・・・テーブルの下で、こぶしを固め、
小さくガッツポーズの僕
何故だ、嬉しいぞ。
「チョコでいいっす」
「無理だって・・・」
そうだ、その調子だマスター!
しかし、無いものを堂々と言える姿勢、
キッパリとNOと言う姿勢は、
今後の営業活動において、見習う点は多々だ。
何となく、感心。
ラスト、締めに掛かるか。
今日の集大成。
「バニラ、御願いしやす」
「はい・・・」
(ならば、最初からバニラだけと言え)
冷凍庫を開けるマスター。
そこには、市販の某○○○カップ
ま・・・、アイスには変わりない。
業務用の箱を思い浮かべていた僕が悪かった。
済まない。
手に取るマスター
そして
「あ!!!! これ、俺んだ」
と、慌てて冷凍庫に戻す。
ここで、ついに僕はこらえきれず、笑い出した。
ギャハハハハハハ
最高だよ この店。
外では、おじちゃん、おばちゃんが
たむろって、話をしている。
僕は、何故今、ここに居るんだろう・・・
こうして、僕の長い昼食は終わった。
そして、また迷子になり、
どこをどうして帰還したか不明だが、
展示会場へ戻った。
二度とあの場所には行けない。
いや・・・・・・・
現実のものだったのだろうか・・・・・
寂れた地方の喫茶店に、それも時空を越えて
タイムスリップしていたのかもしれない。
しかし、僕の人生
どうしていつも、こんなんばかりに遭遇するんだろ。
終わり☆
