パンをもぐもぐ・・・昼休みである。
明日から痩せよう。ウン・・・明日から。
さて、続きだ いってみよー!
■明け方の電話から それは始まった-9
諦める・・・、諦めない・・・
そんな意思にお構いなく、物事の結末とは
最初から決まっているのかもしれない・・・
危篤パート2宣告を受け、
ストレッチャーの様な台に横たわる「ソレ」を見る。
肺が自活呼吸を止めている。
機材のつまみがmax値だ。
しかし、酸素飽和度が上がらない。
僕らの周囲は、
酸素だらけだと言うのに・・・。
「ウルァァァ!」と、
胸を叩いたならば、旧型のテレビの様に
接触が良くなるのだろうか・・・?
それとも、
金髪美女が、上がらぬ数値に向かいて
「カッモォォォン カモンベイビー」と、
ベットの上で、もだえながら手招きをすれば
上がるものなのだろうか・・・
・・・と、一人妄想世界。
フと見ると、こんな状況にも関わらず
本当に・・・
こんな状況だって言うのに・・・
本人の丸太の様な太い腕、すね毛だらけのゴッツイ足。
まっ白いシーツの下から
ダラーーン・・・、ブラーーン・・・
そして、がに股・・・
・・・実に<だらしが無い>
そこだけが気になって仕方が無い。
もう、病状なんてどうでもイイ!
誰か、はみ出したものを何とかしろ・・・
僕は無性にイライラした。
他のICUの患者達は、おとなしく・・・非常に整頓?
された状態で、横たわっている。
・・・実に<きちんとしている>
隣の芝生は、青く見える
とは、この事か(笑)
下手に触って何か起きても嫌なので、
胸中のイライラ虫をつぶしながら、僕は耐えた。
僕のそんな顔を、母は勘違いしたのだろう。
「思いつめても・・・、
運命に任せるしかないのよ・・・」と。
マズイ!!
2日目にして、もう状況に慣れ過ぎてしまっている。
緊張感の持続が出来ない。
無理だ!
そんな自分が良いのか悪いのか。
・・・ま、良いのだろう。
突然、その巨体がシーラカンスに思えた。
顔のしなびた感じと良い・・・
大きさと良い・・・
乗っている台と良い・・・
頭の中に魚河岸の喧騒が聞こえてくるのを
必死にこらえながら、
心配をしなくてはならなかったんだ。
ここは、病院
これは、現実
ここは、病院
これは、現実
暗示・・・・暗示・・・・
しかし、何故か大丈夫だろうと言う
僕の無意味なプチ予知の発令のせいで
全く心配はしていなかった。
母さん、直ぐに回復する。
心配しないで良いから。
と、僕の言葉に、不思議な顔をする母。
が、この言葉通り
危篤パート2は、誤報であったかの様に
白紙となった。
・・・その翌日、事件は起きた。
明日から痩せよう。ウン・・・明日から。
さて、続きだ いってみよー!
■明け方の電話から それは始まった-9
諦める・・・、諦めない・・・
そんな意思にお構いなく、物事の結末とは
最初から決まっているのかもしれない・・・
危篤パート2宣告を受け、
ストレッチャーの様な台に横たわる「ソレ」を見る。
肺が自活呼吸を止めている。
機材のつまみがmax値だ。
しかし、酸素飽和度が上がらない。
僕らの周囲は、
酸素だらけだと言うのに・・・。
「ウルァァァ!」と、
胸を叩いたならば、旧型のテレビの様に
接触が良くなるのだろうか・・・?
それとも、
金髪美女が、上がらぬ数値に向かいて
「カッモォォォン カモンベイビー」と、
ベットの上で、もだえながら手招きをすれば
上がるものなのだろうか・・・
・・・と、一人妄想世界。
フと見ると、こんな状況にも関わらず
本当に・・・
こんな状況だって言うのに・・・
本人の丸太の様な太い腕、すね毛だらけのゴッツイ足。
まっ白いシーツの下から
ダラーーン・・・、ブラーーン・・・
そして、がに股・・・
・・・実に<だらしが無い>
そこだけが気になって仕方が無い。
もう、病状なんてどうでもイイ!
誰か、はみ出したものを何とかしろ・・・
僕は無性にイライラした。
他のICUの患者達は、おとなしく・・・非常に整頓?
された状態で、横たわっている。
・・・実に<きちんとしている>
隣の芝生は、青く見える
とは、この事か(笑)
下手に触って何か起きても嫌なので、
胸中のイライラ虫をつぶしながら、僕は耐えた。
僕のそんな顔を、母は勘違いしたのだろう。
「思いつめても・・・、
運命に任せるしかないのよ・・・」と。
マズイ!!
2日目にして、もう状況に慣れ過ぎてしまっている。
緊張感の持続が出来ない。
無理だ!
そんな自分が良いのか悪いのか。
・・・ま、良いのだろう。
突然、その巨体がシーラカンスに思えた。
顔のしなびた感じと良い・・・
大きさと良い・・・
乗っている台と良い・・・
頭の中に魚河岸の喧騒が聞こえてくるのを
必死にこらえながら、
心配をしなくてはならなかったんだ。
ここは、病院
これは、現実
ここは、病院
これは、現実
暗示・・・・暗示・・・・
しかし、何故か大丈夫だろうと言う
僕の無意味なプチ予知の発令のせいで
全く心配はしていなかった。
母さん、直ぐに回復する。
心配しないで良いから。
と、僕の言葉に、不思議な顔をする母。
が、この言葉通り
危篤パート2は、誤報であったかの様に
白紙となった。
・・・その翌日、事件は起きた。
