クローゼット内の湿度上昇に伴い、原因は何か考える・・・、ポン(手をたたく音)、洋服そのものが水分を含んでいるからなのだ!たたんでしまってある衣類の下のほうはなんだか冷たく湿っているような気もした。というわけで、季節外れの虫干しを敢行した。
するとどーだ!ほぉ、下がってきた下がってきた、よーしよーし。
さて、夕方になり、湿度の下がったクローゼット内に虫干し完了した衣類を片付け、とりあえずは事無きを得た、なんて思い上のほうを見た。というか上のほうになぜか視線が動かされたとで言おうか。あれ?なんかあの袋妙にほこりかぶってるなぁ・・・、ん?んん??
袋はキャンバス地である。下のほうにあったキャンバス地の衣類収納も側面が大規模にカビていた。まさか!ゴーグルを装着し、恐る恐る確認する。このあたりは危険な生物を驚かさないように様子を見る、ってスタイルに似ている。
NO!!かなりやばいことになってる物体を発見させられた。神は啓示していたのだ。ふふふ、肝心なものを見落としてるよぉおんとばかりに。カビの胞子が太陽のプロミネンスの炎のごとく舞っている様子が想像されると同時に吐き気を覚えた。もうすでに地球外生物の勢いである。ゴム手袋をはめて、極力ショックを与えぬよう外へ運び出す。さっきまで処理していた服のカビが可愛く思えてきた。なんでここまでカビさすねん!このキャンバス袋が何をしたっていうのだ!!そいつを皮切りに、さらに様々なカビ物体を発見。一番やばいと思ったのは旅の記録フィルムが収納されていた箱であった。箱表面はもはやカビなのか埃なのか区別がつかないが、どのみちその箱は捨てである。幸い、中には吸湿、防カビ剤を入れていたので、被害はないようであった。
さて、キャンバス地の袋をはじめ、もはや手遅れとなったものたちは大型のゴミ袋に入れていったが、ビニール袋の内側がまるで抹茶の粉を撒き散らしたようになった。こんなのを吸い込んだら、いくら健康な若者でも絶対病気になるな。このビニール袋ないの空気を10秒吸ったら100万やると言われてもやらないな、なんて意味のないことを考えてしまった。
カビの被害が発覚して三日目を迎えた。湿度は60パーセント、また上昇している。というわけで、たたんである衣類も全て虫干しすることにした。む、カビてはいないが、今にもカビていきそうな重さになっている。そしてどんどん、除菌の洗剤と共に洗濯していくことにした。
そして・・・、
艦長!ついに湿度は40パーセントを切りました。うむ、大成功である。さらに内部の壁をエタノールで消毒し、衣類のムシューダや、水取り剤等をスペースに対してめちゃくちゃ過剰になるくらい投入した。これならカビも繁殖できまいて。そんでもって、これを機会に「いままで使えるけどとりあえず取っておいた、しかし1年以上は使ってないなあ、今後も使う?使わないだろ、ってゆーか使いたくねくねぇ?」を理由に片っ端からモノを捨てていった。というわけで、不幸中の幸い、モノを捨てられないわたくしを後押ししてくれたのはカビなのであった。
かくして、バイオハザード地区に指定されたウォークインクローゼットはなんとか指定解除の勢いとなりつつあったが、私めのオフィスはその地区に隣接していることもあり、今までの花粉症にも似た症状は、このクローゼットが原因だった疑いが強いため、そんなことをやってる場合じゃないのにぃ!と思いつつ、試験前になるとふだんあまりしない家事やら掃除やらをする心境にも似た勢いで、引越しまで敢行してしまった。
というわけで、今は窓から空がよく見える場所に机があり、これから大いに仕事が捗っていくはずである。しかも、花粉症にも似た症状はぱったりと治まって5日目であるが、もしかしたらもしかするのであった。