どもども。引き続きベントス調査の話題です。寒いなぁと思っても、やっぱ先月とは違いますねえ。ま、よく考えてみたらもうすぐ3月だしな。昨日具合が悪くなりつつあった体は葛根湯とお酒で治ったようで、朝から調子は回復してました。
さて、本日のベントス調査の場所はダム湖です。事前情報では湖面が結氷してるから出来るかどうか・・・、ってな具合であったが、昨日見た感じでは一部がまだ氷っていて、全部の地点は行けないんじゃないかなぁってな按配であった。船を操船するオイラとしては、借り物の船を使う手前、なんかあったら嫌じゃけん、もっと氷が溶けてからにしやそうぜ、って勢いであったが、割って行けるだろうとは、気楽な操船しない人達の声。船ぶっ壊れたら俺の責任になるんじゃん!いやじゃあ~という思いであったが、本日決行。
船は船外機むき出しの5人乗りの作業船。免許持っていると言っても、マイボートはないし、頻繁に操船してるわけじゃあないし、船によっては原チャリと車くらいの操作の仕方が違うし、おまけに借り物だから、なにかを動かすにしてもびっくびくである。「えーと、これはどうやって動かすんだぁ?う~ん?」ってな具合で、いちいちわからないのはみんなに相談ってな具合。エンジンはどうやって下ろすんだ?ん~?このレバーを動かさないと降りないんじゃん?とか(笑)。
なんやかんやと、では出発で!
ぐぅうう、めちゃめちゃハンドルが重たい。超重ステだった。よく重ステの車を表現するとき、フェラーリのようだと聞くが、実際フェラーリなんか運転席に座ったことがないばかりか、触ったこともないからわからない。そんな超重ステボートをいよいよ結氷区域へ突っ込むことに。
「ズガーン」、とはいかず、「ぐしゅうぅうう・・・」。氷は厚みこそあったがカチカチではなくシャーベットのようであった。なーんだ、これなら全然行ける行けるで、その後の操船は実に楽しいものであった。航跡は一応氷を割って進んでいるわけだから、S字に進めばそのまま氷にS字航路ができるし、まるで砕氷船が通過したかのようで、気分はさながら南極越冬隊である。そーだ、むかーし、研究室の先生に越冬隊員になりたい!と頼んだことあったなあって思い出した。結局行けなかったが、その後就職した会社で、同期入社の社員に越冬隊の知り合いがいて、南極の氷をもらった。少しずつウィスキーに入れて楽しんだなぁ。
さて、そんなわけで、当初の心配をよそにかなりきゃっきゃっきゃーと楽しんだ操船作業の一日であった。いよいよ明日で早春調査は終了である。