Tと待ち合わせ

2人でブラブラ
目的もなく御幸町やら新京極やら寺町を手をつないで歩く

服を見たり
雑貨を見たり

歩き疲れたらカフェでコーヒーを飲んで

コンビニの前でタバコを吸って

次ドコ行く?

じゃあ上ろ

とか

そろそろ下ろ

とか


日が暮れてから木屋町へ

お世話になったバーテンさんに挨拶しに一緒に行こうと言われた

木屋町の南側
雑居ビルの3階

オレンジ色の店内に入るとカウンターに座る

軽く挨拶をして一杯だけ飲むことにした

私はボンベイサファイアのロック

彼はバーボンを頼んでいたが銘柄は忘れてしまった


このBARのオーナーはTのラストの時に顔を見たので、2人でラストは酷かったと話をした

グラスが空になるころTがきちんと挨拶をすませたので、店を出ることにした

外に出ると、もう春なのに京都の春は寒くて寒くて

でも帰りたくなくて

三条大橋のローソンでお酒と何故かポカリを買って、鴨川を見つめて2人並んで座った


京都のカップルは等間隔で鴨川に並ぶのが定番化している

しかし私は体験したことがなかった

いつも橋の上からカップルを数える側だった


寒い

とりあえず寒い

私の大判ストールを広げTと私の膝にかけてお酒を飲んだ

ポカリで割って


日本酒とポカリの相性の悪さに2人して笑った


たまに2人して黙り込む

私は真っ黒な鴨川の水面を見ていた
3月14日はwhiteday

男の子が女の子にvalentinedayのお返しをする日


そんな日のとある友人カップルの話


ことの発端は1ヶ月以上も前のこと

TVでこんな番組がやっていた
「ダイエットを始めた彼女を見て、彼氏は自分で作ったケーキを差し出し『今のままの君が好きだよ』と言う。彼氏はケーキ屋の息子。彼氏が作ったケーキを受け取り彼女は微笑んだ」

これを見た友人のA美は
「イイなぁイイなぁ。Yもやってやぁ」
と言った

一方彼氏のYは
「俺、ケーキ屋の息子ちゃうし」
とあしらう

A美「ちゃうやん。そーいうことじゃないねん!」


あんまり駄々をこねるのでYは立ち上がると、彼女目を見つめて祝詞をあげ始めた


Y曰わく
「俺、神社の息子やしや」


A美はポカーンとしてしまったという


彼女の希望は

私のために手作りケーキとか素敵☆

ということらしい


じゃあwhitedayは彼女にケーキを作ろうってことになった

私も一緒に


そして13日の昼間

Yの部屋に器具を持って行った


一緒にスーパーで材料を購入

レアチーズケーキとクッキーを作ることに

クッキーは彼女の名前になるように形作った

大の男がキッチンで腰をかがめてクッキーの型抜きをする姿は微笑ましかった


ケーキを冷蔵庫に冷やし


私はTとの待ち合わせに向かった

今日はドコでランチにしよう


Kの話


Kはモテる奴だ

高身長
ソフトマッチョ

お洒落さん
車持ち
サッカー大好き
英語大好き
サークルの代表
人見知り皆無
人気者

が、しかし一年以上彼女に恵まれない

なんか女運が悪い
そして理想が高い

Kが恋する女の子は、みんな足がスラッとしたロングヘアの美人さん

Kに恋する女の子は、ホワホワした天然女子の森ガール


好きな人には好かれず、特に興味の無い女の子に好かれるK


そんなKは恋すると盲目になる

周りの声は聞こえない


夏に大失恋して以来パッタリと女の子の話は聞かなかったが、2月頃から女の子の名前をKの口から聞くようになった

その子はAちゃん

Kの友達の彼女の友達

うわぁ
遠いのか近いのか分からないなぁ

まずは友達カップルと一緒にWデートをして、連絡先を交換

木下大サーカスに行き

アバターを見に行ったとか


この頃からKに電話すると、今運転中で助手席にAちゃんが乗ってるというパターンが多くなっていた


11日は友達カップルの記念日
そして共通の友達カップルの記念日でもあった


3月11日
KはAちゃんに告白した

Kは4月からイギリスへの留学が決定していた
一年間帰ってこない

それでも告白した

そして付き合った

結果的にKとAちゃんが付き合うことが、Tの背中を押すことになった