ゲイ占い師 豫 空潤です。

 

少し前の対面鑑定です。

テツヤさん(仮名・40代ゲイ男性・関東在住)のプライバシー保護のため、多少変更しています。

 

テツヤ「今年の運気を見てください」

 

僕「今年から3年間は厄年です。ただし、月で言うと、6月からよくなります」

 

テツヤ「厄年……? 一発大逆転できる時って来ないんですか?」

 

僕「6~8月は比較的に運気のいい時期ですが……基本的に今年は厄年なので……。何を一発大逆転したいのですか?」

 

テツヤ「彼氏が欲しいんです」

 

僕「どのくらいの期間、いらっしゃらないのでしょうか?」

 

テツヤ「5年です。でも、5年前の彼氏は1か月付き合っただけだったので……」

 

僕「1年以上続いたのは?」

 

テツヤ「ないです。ゲイデビューして25年ですけど……1年なんて、続いたことないんです」

 

僕「テツヤさんとしては、長く続く彼氏が欲しい?」

 

テツヤ「そうです。できれば、今年中に……」

 

僕「今年中? 年末に何かあるのですか?」

 

テツヤ「クリスマスもあるし、僕の誕生日も12月だし……、年末に実家に帰省するんですけど、できれば彼氏を連れて帰りたいんです」

 

僕「お気持ちはわからなくもないですが……」

 

テツヤ「クリスマスや誕生日を一緒に祝いたいって、ダメなんですか?」

 

僕「ダメではありませんが、思いが強すぎると、空回りしがちなんですよね」

 

テツヤ「僕は、いつも空回りしている気がします。何がいけないのでしょうか?」

 

僕「どういう時に、ご自分で空回りしていると感じますか?」

 

テツヤ「週末に、行きつけのゲイバーに行くんですけど、新顔さんが来る度に話しかけるんです。でも、結局、場を盛り上げた僕ではなく、新顔さんは、後から話の輪に加わった男とデキちゃうんです」

 

僕「そういう時もありますね」

 

テツヤ「その店には常連客が10数人いるんですが……半分ぐらいは彼氏持ちなんです。僕は、自分で言うのもなんですが、その人達に、顔や体や性格で劣っているとは思えないんです」

 

僕「彼氏ができるかどうかは、容姿等で決まるとは限りません」

 

テツヤ「じゃあ、何で決まるのですか?」

 

僕「タイミングというか……縁を大切にできるかが、大きいと思います。容姿に恵まれてモテる人でも、縁というか、相手を大事にしないと、長続きしないですよ」

 

テツヤ「今年から3年間は厄年なんですよね?」

 

僕「3年後はよくなりますよ」

 

テツヤ「3年後はアラフィフになってしまいます。今年中になんとか彼氏ゲットして、バカにしてきた連中を見返ししたいんです」

 

僕「人と比べたり、誰かを見返したりって……やめませんか?」

 

テツヤ「え?」

 

僕「そういうネガティブな感情の持続こそ、運気が下がるのですよ」

 

テツヤ「……でも、比べてしまうじゃないですか?」

 

僕「比べると『何であいつが……』とか感じてしまいますよね? 『人は人、自分は自分』です。人間なんて、比べきれないものなんです」

 

テツヤ「でも、いつもバカにしてくるんです。どこかに遊びに行ったって話をすると、『ひとりで?』って横やりいれられて……」

 

僕「人をバカにしてくる人って、自信がないからですよ。さもなくば、人間がさもしいのです。誰かに勝たなければ、自身のプライドを保てないのです。相手にしてはいけません」

 

テツヤ「バカにしてくる人全員を相手にしないとすると……友達がいなくなります」

 

僕「テツヤさんの友達って、全員、テツヤさんをバカにするのですか? それって、友達なのでしょうか?」

 

テツヤ「……」

 

僕「そういう人とは距離置いていいですよ。お互いに大人なんですから、尊重し合える相手と交流しましょう」

 

テツヤ「尊重って……」

 

僕「軽口を叩き合いながらも、心の中ではお互いを認めているのはいいですよ。でも、本気でバカにしたり、傷つけたりしてくる人と交流して、楽しいのですか?」

 

テツヤ「だからこそ、早く彼氏をつくって、2人の世界に入りたいんです」

 

僕「ここに、裏返したタロットカード78枚があります。気になる1~2枚をめくってみてください。テツヤさんへのアドバイスカードです」

 

テツヤ「では、これとこれ……」

↑「剣の5」リバース(逆さま)。見やすくする為に正位置で貼り付けてます。

テニスに勝って、相手のラケットを奪っています。

勝ち負けや、どっちが上か? に、こだわり過ぎて、より大切なものを見失っているのです。

 

↑「カップの9」正位置。

宇宙飛行士がリラックスしています。

宇宙という過酷な孤独を逆に楽しんでいるのです。

 

そのぐらいの余裕をもちましょう。

1人を楽しみましょう。

 

僕「カードを見ると、テツヤさん自身も、相当、『どっちが上か?』にこだわってらっしゃいますね?」

 

テツヤ「……つい」

 

僕「類は友を呼ぶですよ。比べがちな人と距離を置いて、テツヤさんも人と比べることから遠ざかりましょう」

 

テツヤ「もう1枚の方は、ひとりで行動しろってことですか?」

 

僕「ひとりでする趣味ってないのですか?」

 

テツヤ「……映画をひとりで観ても、その感想を誰かと共有したいタイプなんです」

 

僕「何か作るような趣味はないんですか?」

 

テツヤ「作る? 絵を描くとか、編み物とか? しないですね……」

 

僕「料理でもいいですよ。人間、誰しも食べますから」

 

テツヤ「ひとりで料理して、ひとりで食べるのですか?」

 

僕「いいじゃないですか? SNSで発信してもいいですけど……そういうのしなくても、美味しいもの作って、食べて……満足しませんか?」

 

テツヤ「余計に、食べてくれる人を求めてしまいそうです」

 

僕「自信あるレパートリーが数品できたら、友人知人を呼んでごちそうすればいいんじゃないですか?」

 

テツヤ「友達に食べさせても……」

 

僕「友人が、誰か連れてきてくれるかもしれません」

 

テツヤ「そうですか?」

 

僕「料理って、ゲイのモテポイントにならないと思っているでしょうが、長続きポイントになりますよ」

 

テツヤ「そうなんですか?」

 

僕「手料理を食べさせて、お酒も飲ませて……遅くなったから泊っていって……という手もあるじゃないですか?」

 

テツヤ「そんなうまくいくでしょうか?」

 

僕「下心は別にしても、簡単な料理心得ぐらいは身に着けて損はないですよ。自分の体をよりコントロールできて、健康になれます。ネットのレシピをググれば、すぐできますよ」

 

テツヤ「ちょっと、やってみます。ありがとうございました」

 

僕「こちらこそ、ありがとうございました」

 

さて、今日の観音オラクルカードです。

↑14「不死の宝」

あなたは、至高の不死の宝を持っています。

それは、あなたの魂が人を癒す力であり、生死を超えたものです。

 

観音様に導かれたその力を発揮してこそ、あなたは神の助けを得ることができるのです。

あなたは、あなた自身を開き、人に、美しい癒しの光を施さねばなりません。

言わば、あなたの天命なのです。

 

しかし、気を付けねばならないことがあります。

それは、どうかあなた自身も満たしてください。

 

あなた自身が満ちていなければ、人を癒すことはできません。

あなたの心と体は、あなた自身がケアし、満たしましょう。

忙しい時でも、少しでも、心を落ち着かせ、自分と向き合う時間をつくりましょう。

運命的なあなた特有の役目を果たす為にも、あなた自身を、まずはいたわりましょう。