ゲイ占い師 豫 空潤です。

 

少し前のオンライン鑑定です。

 

ハルミさん(仮名・60代女性・地方在住)のプライバシー保護のため、多少変更しています。

 

ハルミ「昨年、同居していた義父が亡くなり、3か月後、主人が病気で亡くなりました」

 

僕「ご愁傷様です」

 

ハルミ「ありがとうございます。実は、主人と義父の関係について、ご相談したいのです。もう2人とも亡くなったんですが……」

 

僕「ご主人とお義父さま……って、親子ですよね?」

 

ハルミ「結婚する際に『養子で、血のつながりはない』とは聞いてました。義父はお店を経営していて、子どもがいなかったので、知人の20歳の男の子を養子にして……それが主人なんです」

 

僕「跡取りとして養子を迎えるというのは、昔は結構ありましたね」

 

ハルミ「私も、そう考えていましたが、去年、主人が先に入院した時、家で私と義父だけになった際に……私には息子と娘がいるのですが……2人とも独立してるんです」

 

僕「お義父さまと2人で暮らすって大変でしたか?」

 

ハルミ「生活自体は大変ではありませんが、義父が長年続けてきたお店を閉めるのは忍びなかったです」

 

僕「そうなのですね」

 

ハルミ「それで、義父と2人でいろいろ話しているうちに、義父が泣き出して……主人が病気だし、店も閉めないといけないので、それが悲しいのだろうと思ったら……『ハルミさん、ありがとうね。うちに嫁入りしてくれて……』って……」

 

僕「義理の親との同居って、お嫁さんは苦労が多いですからね」

 

ハルミ「私もそうかなと思って『いえいえ、私にとっても同居はよかったです』って言ったんです。お店と家事育児の両立は大変でしたが、義父は穏やかで、手のかからない人でしたから……」

 

僕「お義父さまの感謝の理由は別にあったということですか?」

 

ハルミ「つまり……義父と主人の養子縁組は、単なる店の後継者の問題ではなくて……」

 

僕「え? まさか……ゲイの養子縁組ですか?」

 

ハルミ「そうなんです。義父は同性愛者で、女性とは1度もお付き合いしたことなくて……40歳になる少し前に、お店のゲイのお客さんから紹介された男の子を養子に迎えたって……」

 

僕「お義父さまだけでなく、ご主人もゲイだったということですか?」

 

ハルミ「義父が言うには、『息子はゲイじゃないと思う。家庭に恵まれなくて……ホームレスで、盛り場でさ迷っているのをゲイの男に拾われただけだから……』って……そういうことってあるのでしょうか?」

 

僕「少なくとも、昭和のゲイ世界では、たまに聞いた話ですね。家出したり、高校中退したりした少年は、行き場がないので、誘われるままゲイ男性についていく……って言う話。女の子なら水商売に誘われるのでしょうが、男の子にはそういうのが少ないので」

 

ハルミ「そういう場合、肉体関係は?」

 

僕「誘うゲイ男性には、下心あるでしょう。男の子側が受け入れないなら、逃げて行くでしょうね」

 

ハルミ「主人は、養子縁組を受け入れたんですから、義父と同性愛関係だったんですよね?」

 

僕「多少はあった……と考えるのが自然ですが……一緒に暮らしていたんですよね? どうでした? ご主人とお義父さまとの関係は?」

 

ハルミ「仲がいい親子でした。養子だから、主人が義父に感謝したり、気を使ったり……そういうことだと思ってました」

 

僕「それはあるでしょうね。何か、気になることがあったんですね?」

 

ハルミ「よく、2人でお風呂に入っていたんです……」

 

僕「それは……お義父さまが高齢になって、介護での入浴じゃなくて……」

 

ハルミ「私と主人が結婚し、義父と同居した頃からです。主人は30代、義父は50代でした。いくら養子で気を使っても、普通は一緒に入浴しないですよね?」

 

僕「そのことに関して、ご主人とかに聞きましたか?」

 

ハルミ「主人は『父が50肩で背中が洗えないからだ』って。私に『君が父の背中を流してくれるかい?』って聞いてきたので……。それなら、引き続き主人にやって欲しいと思いました」

 

僕「その時は納得した父子の入浴が……お義父さまの同性愛カミングアウトを聞いて、疑念になったんですね?」

 

ハルミ「私は、お見合いでしたけど……普通に主人と結婚したと思ってました。子どもも2人産んで育てたし……。でも、親子になったゲイカップルに利用されたのでしょうか? すみません。ひどい言い方ですよね?」

 

僕「いえ……ハルミさんの人生に関わる問題ですからね。ご主人だけに関していえば、ゲイを疑うような言動はありましたか?」

 

ハルミ「考えてもみませんでした。主人は普通に男らしく、お店の女性客にも人気あったのですが、浮気することはなかったし……。私は幸せな結婚をしたと思っていたのですが……」

 

僕「それなら、いいじゃありませんか?」

 

ハルミ「では、なぜ、義父は亡くなる前に私にカミングアウトしたのでしょう?」

 

僕「言葉通り、感謝したのではありませんか?」

 

ハルミ「義父は主人を愛していたのですよね? 私は言わばライバル……ですよね?」

 

僕「お義父さまに嫉妬や意地悪をされましたか?」

 

ハルミ「いえ、義父は優しくしてくれました。強いて言えば……」

 

僕「何かあったのですね?」

 

ハルミ「新婚当初から、『子どもは?』って聞いてくる義父でした。主人が『授かりものだから、お父さんは心配しないで。(子供が)できたら、報告するから』って返事してくれましたけど……」

 

僕「子作りに干渉してくる義両親って、いますよね? お嫁さんにとっては嫌ですよね?」

 

ハルミ「っていうより、義父は、主人と私の夫婦生活の有無を知りたかったのではないでしょうか?」

 

僕「そうかもしれませんが……」

 

ハルミ「私達は、世間並みの夫婦生活だったと思います。同じ屋根の下に住んでいた義父は……嫉妬していたのでしょうか?」

 

僕「それらしき兆候があったのですか?」

 

ハルミ「いえ……『子どもは?』と聞いてくるほかは、特になかったです。でも、絶対に嫉妬してましたよね?」

 

僕「僕の解釈を言っていいですか?」

 

ハルミ「お願いします」

 

僕「お義父さまは、同性愛ゆえに20歳の男の子を養子に迎え、一緒に暮らしだした。肉体関係もある程度はあったのでしょう……」

 

ハルミ「そう思います」

 

僕「ゲイカップルって、数年でセックスレスになる場合が多いんです。年が近いと兄弟や親友みたいになったり……年が離れていると疑似親子になったりする例が少なくありません」

 

ハルミ「主人と義父は、カップルから本当の親子になったのですか?」

 

僕「だから、ご主人とハルミさんを結婚させたんですよ。お義父さまの方にゲイカップルだという思いが残っていたら、そんなことしないでしょう」

 

ハルミ「主人は、もともとゲイではなかったが、ホームレスだったので、義父の愛を受け入れて……?」

 

僕「それもあり得ますし、ご主人がバイセクシャルだったのかもしれません」

 

ハルミ「私は騙されたのでしょうか?」

 

僕「偽装結婚だったか、そうではなかったか、ハルミさんが1番わかるのではないですか?」

 

ハルミ「主人は優しかったです。店のことや義父のことで、いつも『ありがとう』って言ってくれました。夜の生活も、一般的だったと思います。自然妊娠で、2人子どもを授かりましたし……」

 

僕「何年もずっと夫婦生活って……ゲイ男性には苦痛で……なかなかできないことですよ」

 

ハルミ「そうなんですね? 主人は健康だったので……」

 

僕「ゲイ男性だって健康ですよ。それでも、女性にはその気にならないんです」

 

ハルミ「そういうものなんですね? 少し安心しました」

 

僕「僕の解釈では、お義父さまは、ゲイゆえに独身だった。でも、家族が欲しいし、お店も継いで欲しかった。だから、若い男の子を養子に迎えた。最初のうちは肉体関係があったが、年齢差から親子関係に移っていった……」

 

ハルミ「ゲイの年の差カップルって、そういうものなんですね?」

 

僕「若い方の男性もゲイだったら、ただの年の差カップルですよ」

 

ハルミ「やっぱり、主人は私を愛してくれたってことですか?」

 

僕「ご主人はゲイじゃなかったんですよ。異性愛者か、異性愛よりのバイセクシャルだった。だから、『お嫁さんを迎えよう』ということになったんですよ」

 

ハルミ「……よかったです。そう言っていただいて……」

 

僕「お義父さまは、ご主人を愛していたのでしょう。だからこそ、本当は女性が好きなご主人にお嫁さんを迎えさせた……幸せな家庭を持たせたんです」

 

ハルミ「義父の感謝の言葉を素直に受け取っていいんですね?」

 

僕「お義父さま自身も、ハルミさんに感謝していたはずです」

 

ハルミ「私は敵じゃなかったんですね?」

 

僕「息子ができて、お嫁さんが来てくれて、孫を抱かせてもらったんでしょう? 一般のゲイ男性には体験できないことばかりです」

 

ハルミ「そう言われると、私も嬉しいです」

 

僕「同性愛者って、自分らしい道を歩くと決めた時……世間並みの幸せは諦めるんです。でも、お義父さまは、両方手に入れたんです。ハルミさんに感謝していたと思いますよ」

 

ハルミ「ありがとうございます。実は、主人と義父の関係を……気持ち悪いと思ってました。すみません。でも、主人が私を愛していて、義父が私に心から感謝していたなら、それでもういいです。ありがとうございました」

 

僕「こちらこそ、貴重なお話を聞かせていただき、ありがとうございました」

 

さて、今日の千一夜タロットです。

↑「隠者」正位置。

白髪の老人が木の下に座っています。

体が弱っているのかもしれません。

 

しかし、小鳥が寄ってきています。

老人は数珠を手に上を指さしています。

体は衰えても、気持ちは上を向いているのです。

 

周囲の評価を気にせず、あなたはあなたの道を歩きましょう。

それでいいのです。

 

↑「調和」リバース(逆さま)。見やすくする為に正位置で貼り付けてます。

女性が鹿を連れて、涼しい顔で出かけて行きます。

後ろの男性は、何かに手こずっているようにも見えます。

 

いろいろとコントロールしてうまくやっていきましょう……ということです。

自己と周囲、わたしとあなた、お金と気持ちの余裕……我慢すべきは我慢して、バランスをとっていきましょう。