ゲイ占い師 豫 空潤です。
少し前の対面鑑定です。
エイジさん(仮名・30代ゲイ男性・関東在住)のプライバシー保護のため、多少変更しています。
エイジ「パートナーが欲しいのです。どうすればいいでしょうか?」
僕「女性なら、『ラッキーカラーの服を着ると、男性に声をかけられるでしょう』という占いがあるかもしれませんが、ゲイの場合は難しいですよね。アプリでもゲイバーでもいいので、とにかく出会ってください」
エイジ「ゲイアプリやっています。ゲイバーも、コロナ前までは行っていました」
僕「そこで、いい感じになった人との相性や、今後続くかどうかを占いますから」
エイジ「僕がいい感じだと思っても、相手は思ってくれません」
僕「いい感じだと思った人を誘ってみては?」
エイジ「断られました。それに、僕は誘われたいんです」
僕「年上の人から?」
エイジ「30歳から同世代にかけての人がいいです」
僕「年下から誘って欲しい? なかなか難しいですよね?」
エイジ「僕を好きになってくれる人っていないんですよ。魅力ないんでしょうか?」
僕「そんなことないですよ」
*エイジさんの容姿は、まあ、平均的だと思います。
エイジ「僕は子供の頃から胃腸が弱くて、太れないんですよ。ゲイって太目がモテるじゃないですか?」
僕「ゲイの好みはさまざまです」
エイジ「僕は料理するし、掃除も嫌いじゃない。一緒に暮らしたら、尽くすタイプになるんです。でも、誰も、そういうところは見てくれないんです」
僕「何かあったんですか?」
エイジ「ゲイバーで見かける男性で、いいなあと思って、勇気を出して告白したんです。でも、断られて、その男は性格の悪い筋肉マッチョのナルシストとくっついたんです。なぜ、中身で判断してくれないのでしょうか?」
僕「その男性って、イケメンですか?」
エイジ「はい、爽やかで、笑顔が素敵なんです」
僕「エイジさんも外見で男を選んでいますよね? 『中身を見てくれ』と言うなら、まずエイジさんが、性格のいいブサイク男性を選んだらどうですか?」
エイジ「…………アプリでも、相手が見つからないんです。プロフィールで断られたり、画像送ったら、返事来なくなったり……」
僕「同世代までっておっしゃってましたが、もっと年上の人はダメなんですか?」
エイジ「40歳ぐらいとか……ですか?」
僕「50歳までにすると、可能性が広がりますよ」
エイジ「50歳ですか?」
僕「エイジさんは、相手から誘われ、愛されたいんですよね? だったら、年上の人がいいですよ。今の50歳は若いし、元気ですよ」
エイジ「以前、43歳の人とアプリで知り合って、デートしたんですよ。そしたら、50代に見えるんです。話し方や会話の中身もおじさんだし、既婚者だったんです」
僕「43歳で50代に見える人って……」
エイジ「ゲイって、若く見える人が多いですよね? その逆はなかなかないですよね? 年齢詐称だったと思います」
僕「ゲイでも、既婚者は落ち着いている人が多いですが……。既婚者って、本人が言ったんですか?」
エイジ「左手薬指に指輪してて……聞いたら、『結婚してるけど、それがどうした?』って開き直るんです」
僕「……」
エイジ「老けててもいいです。既婚者でも素敵な人はいます。でも、年ごまかしたり、開き直ったりする人は、僕は嫌なんです」
僕「わかる気もしますが……」
エイジ「僕は、普通の男性を望んでいるだけなんです。顔も体型も普通でいいし、金持ちでなくてもいい。ただ、嘘をつかないで欲しい。僕は『パートナー希望』って書いているんだから、既婚者は対象外ってわかるでしょう?」
僕「そうですね」
エイジ「誰も僕を愛してくれないんです。そして、誰も信じられません。いっそ、東京を離れて、田舎に引きこもりたいです」
僕「ご実家に戻るのですか?」
エイジ「実家は四国ですが、実家に戻る気はありません。両親が見合い話を持ってきますから……誰も知らない場所に行きたいです」
僕「地方には空き家が多くて、安い値段で借りられますが、近所の人から『どこから来たの?』『奥さんは?』『お子さんは?』って聞かれますよ」
エイジ「『いません』って答えたら?」
僕「『農協に勤めてる〇〇ちゃんっていう、いい娘さんがいるのよ』って、紹介されちゃいますよ」
エイジ「僕はどうすればいいでしょうか? 占ってもらえますか?」
僕「恋愛運というより……エイジさんへのアドバイスですよね?」
僕は、タロットクロスの上に、ゲイタロットカードをシャッフルして裏返しに並べました。
僕「この中から、神経衰弱のように裏返しのまま、気になるカードを1~2枚選んでめくってください」
エイジさんが選んだのは……
↑「剣の若者」正位置。
男性がパソコンに向かっています。リバース(逆さま)なら、弊害を意味しますが、正位置ですから「仕事に打ち込みましょう」ということです。
↑「カップの9」正位置。
宇宙飛行士が孤独を満喫しています。ひとりでこそ楽しめることもあるのです。
エイジ「仕事に打ち込んで、ひとりでできることを楽しめって……パートナーはあきらめろってことですか?」
僕「パートナーを得る為にも、仕事に打ち込み、ひとりでも楽しめる人になってください」
エイジ「どういうことですか?」
僕「エイジさんが、ゲイバーやどこかで出会った男性を想像してください。仕事にやりがいを見出して頑張っている人と、仕事が嫌だ嫌だと愚痴る人と、どっちがいいですか?」
エイジ「それは……愚痴らない方がいいです」
僕「年中、相手を探している人と、『ひとりでも楽しいよ』っていう自立した人と、どちらに魅力を感じますか?」
エイジ「遊びまくっている人は信用できません。がっついている人も魅力的には見えません」
僕「ほとんどのゲイは、相手に『男』や『男の子』『頼もしさ』を求めます。だから、ゲイなんです。仕事や趣味に打ち込んでいる人の方が、相手探しに躍起になっている人よりも、男らしく見えませんか?」
エイジ「僕が、料理や掃除が得意とか言うのは……逆効果なんですか?」
僕「家事が上手なのは、いいことです。一緒に暮らすと、とても助かります。でも、男らしさには結びつかないですね」
エイジ「マイナスなんですね?」
僕「いえいえ。一緒に暮らしたら、明らかにプラスです。長続きする要素になります。ただ、そこをアピールする人がゲイにモテるかはわかりません。料理できるけど自慢はしない……っていう人の方が魅力的でしょう?」
エイジ「……わかりました。でも、料理とか掃除とかを除いたら、僕にはアピールポイントないですね」
僕「笑顔ですよ。ひとりでも人生楽しんでいるって言う余裕と笑顔です。小さなことですが、印象変わりますよ」
エイジ「わかりました。余裕ある……フリをします。笑顔でいるようにします」
僕「エイジさんは、今年まで厄年ですが、来年から運気が上がりますよ」
エイジ「来年になって、運気が上がったら、また占ってもらえますか?」
僕「もちろんです。エイジさんは、出会いの場に顔を出し続けてください」
エイジ「ダメ元で、アプリを続けます。画像は笑顔のに変えます」
僕「アプリは、9割は実らないと思ってください。パートナーは1人いればいいですよね?」
エイジ「はい、9割ダメでも、1割に賭けます。ありがとうございました」
僕「ありがとうございました」
さて、今日の易タロットです。
↑「坎為水」
川が増水し、激流になっています。
舟で渡るのはやめた方が良さそうです。
が、この舟は既に川の真ん中で、今にも浸水しそうです。
下手に動いてはいけません。
今がどん底。ということは、やがて水は減り、波は静まるのです。
じっと我慢する時なのです。
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