ゲイ占い師 豫 空潤です。
少し前の相談です。リュウさん(仮名・20代ゲイ男性・関東在住)のプライバシー保護の為、多少変更しています。
リュウ「半年前から同棲している彼氏について……」
僕「一緒に住み始めると、それまで気づかなかったことが出てきますよね? 差し支えない範囲で、彼氏さんを教えていただけますか?」
リュウ「フミカズさん(仮名・50代ゲイ男性)です」
僕「年齢差が30歳ぐらいですね? 50代ぐらいの男性がお好きなんですか?」
リュウ「そうですね。30代の人とも付き合ったこともありますが、年下や同世代には魅力を感じません。フミカズさんは、教養があって、何でも知っていて、いつも穏やかで……」
僕「そういうところに惹かれたんですね?」
リュウ「でも、一緒に暮らすと、いろいろと……わかってきたんです」
僕「たとえば?」
リュウ「フミカズさんは、大らかで、太っ腹……体形のことではなく、精神的にってことですが……と思っていたんですが、全然違ってました」
僕「どういう時に、それを感じますか?」
リュウ「僕が、友達と食事したり、飲みに行ったりすると、車で迎えに来てくれるんですが……」
僕「優しいじゃないですか」
リュウ「迎えに来てくれるのは助かるんですが、仕事が押して、9時ぐらいから始まった飲み会なのに、10時に迎えに来ちゃうんです」
僕「早すぎるってことですか? 翌日の仕事のこととか、寝不足にならないためとか、心配してくれているのでは?」
リュウ「飲み会って、1時間経って、酔いが回ってからが盛り上がるじゃないですか。これからって時に迎えに来られて……」
僕「もう少し遅くてもいいって言うのは、ダメなんですか?」
リュウ「飲み会は11時頃に終わるって言っても、10時に来ちゃうんです。待たせるわけにいかないので、僕だけ先に帰ることになるんです」
僕「早く帰らせたいって、フミカズさんは思っているのでしょうか?」
リュウ「そういうことだと思います。僕の友達はゲイばかりですから、酔えば、何かあるんじゃないかって、勘ぐって嫉妬しているんです」
僕「年上のゲイ男性が、若い相手の浮気を懸念する気持ち、わからなくもないですが……」
リュウ「僕は、同棲前も、同棲してからも、浮気したことないです。する気もないです。若いからって奔放に遊びたいだろうって思われるのは心外です」
僕「年上からすると、自分の衰えを感じ、相手の若さがまぶしくて、コンプレックスから、あれこれ心配してしまうんですよ」
リュウ「だったら、もっと努力してほしいです」
僕「努力というと?」
リュウ「たとえば……一緒に住む前は……フミカズさんは勃起薬を飲んで、抱いてくれました。が、今は飲まないんです」
僕「薬は副作用ありますからね」
リュウ「釣った魚にエサはやらないってことですよね? 僕を満足させようとかは、二の次なんですよね?」
僕「そう言われると、フミカズさんは辛いでしょう。フミカズさんは、きっとリュウさんに対して、介護などの迷惑をかけたくないから、できるだけ長く、健康でいたいと思っていますよ」
リュウ「僕は介護要員なんですか?」
僕「そうならないように……ってことですよ」
リュウ「悪いけど、今の時点で、僕にはそこまでの覚悟はありません。同棲生活を楽しみたいんです。ダメでしょうか?」
僕「いや、若い時は、みんなそうですよ。恋愛の幸せを味わいたいです」
リュウ「フミカズさんは、もうすぐ定年なんです。定年後は主夫になるとか、訳わからないことを言っています」
僕「え? 主夫になったら、ダメなんですか?」
リュウ「僕に生活費を出せって言うんですよ。65歳から年金が出るから、5年間だけでいいって言いますが……」
僕「今のお二人の生活費は、どうなさっているのですか?」
リュウ「フミカズさんが出してくれてます」
僕「食費・光熱費・家賃など、すべてですか?」
リュウ「マンションは、フミカズさんの持ち家でローンは終わってます」
僕「つまり、今までは、フミカズさんがリュウさんを養っていて、フミカズさんが定年になったら、リュウさんに生活費を出してほしいっていうことですね?」
リュウ「フミカズさんは、来年、定年です。そしたら、食費・光熱費・マンション共益費等で、僕に毎月20万円を出してくれって言うんです。自慢じゃないですが、僕は低収入ですから、月に20万出したら、毎日のランチ代も携帯代も払えなくなります」
僕「主夫のフミカズさんにお弁当を作ってもらうとか……」
リュウ「フミカズさんと同じこと言うんですね? 平日のランチぐらい、好きなもの食いたいです」
僕「食べ物の好みが、リュウさんとフミカズさんでは違うんですね?」
リュウ「フミカズさんに合わせて、朝は和食。夜も、煮物とか煮魚とか食べています。昼ぐらい、マックが食べたいです」
僕「フミカズさんは、ハンバーガーとか食べない人なんですね」
リュウ「好きじゃないって言います。昔ながらの和食が好きな人です」
僕「健康にいいでしょうね。お宅での朝食・夕食は、どちらが作るんですか?」
リュウ「フミカズさんです。だから、僕としては、文句言わずに食べてます。でも……」
僕「わかりますよ。僕も、今はフミカズさん同様、和食を食べるようにしてますが、若い頃は肉とか脂っこいのが好きでしたね」
リュウ「フミカズさんに合わせていると、なんだか僕まで、年よりじみてきそうで……やっぱり、年の差カップルって、続かないのでしょうか?」
僕「話題とか、好きなテレビとかは、どうですか? 世代差を感じますか?」
リュウ「感じますね。フミカズさんはテレビを見ていて、僕はスマホでネットを見ています」
僕「一緒にいる時もですか?」
リュウ「お互いにイヤホンしてますから」
僕「……」
リュウ「別れた方がいいでしょうか?」
僕「占ってみますか?」
リュウ「お願いします」
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リュウさんとフミカズさんの今後について、3者択一で占ってみました。
①今まで通り、同棲を続ける。フミカズさんの要望にできるだけ応えていく。
↑「カップの7」リバース(逆さま)。見やすくする為に正位置で貼り付けてます。
現実が見えてきたということ。
↑「金貨の9」正位置。
経済的には、恵まれています。
②同棲は解消し、時々会う関係になる。お互いに好きな暮らしをする。
↑「女教皇」リバース(逆さま)。見やすくする為に正位置で貼り付けてます。
先行きが見えなくなります。
↑「金貨の2」リバース(逆さま)。見やすくする為に正位置で貼り付けてます。
バランスを取っていくのは難しいでしょう。
③別れる。
↑「隠者」正位置。
自分を貫くことができます。
↑「ワンドの2」正位置。
今後の見通しを立てるべきでしょう。
リュウ「どうですか?」
僕「②の同棲解消して……というのは、おススメできません。うまくいかないでしょう」
リュウ「ですね。僕も、そんな気がします」
僕「経済的安定を求めるなら、①の『現状維持』です。ご自分の思う通りに生きたいのであれば、③の『別れる』になります」
リュウ「①『現状維持』と③『別れる』では、どちらがいいんですか?」
僕「リュウさんの今を表すカードが、これです」
↑「剣の7」正位置。
僕「あれも欲しい、これも欲しいというカードです。フミカズさんに対して、年上として保護してほしいと願いつつ、束縛されたくない、自由にしたい……というのは両立しがたいでしょう」
リュウ「……でも……」
僕「アドバイスカードがこれです」
↑「金貨の6」正位置。
施す者の天秤が釣り合っています。お金を出す側も、もらう側も対等なのです。
リュウ「ってことは、僕は、フミカズさんの説教や命令を聞く必要はないってことですよね?」
僕「そうですね。同時に、逆転しても同様ってことです」
リュウ「逆転?」
僕「来年になったら、フミカズさんは定年で無収入。リュウさんが養う側になるんですよね? それもアリってことです」
リュウ「僕は、不満を呑み続けなければならないんですか?」
僕「対等ですから、意見を言ってもいいんです。もっと話し合ったらどうですか?」
リュウ「僕の言うことなんか、聞いてくれるでしょうか?」
僕「年下だからとか……そういう理由で、聞く耳を持たない人なら、僕なら別れますよ」
リュウ「わかりました。意見をぶつけて、それから判断します。ありがとうございました」
僕「ありがとうございました」
さて、今日のゴーストタロットです。
↑「ワンドの2」正位置。
霊が地球儀を見ています。今後について、想像・計画・見通すことが大事です。能力はあるのです。
↑「カップの5」リバース(逆さま)。見やすくする為に正位置で貼り付けてます。
青年が手を振っています。別れを告げているのでしょう。
別れる相手は女性霊です。朝日が昇るので、霊とは会えなくなるのです。
リバース(逆さま)ですから、この「別れ」は、むしろ吉となります。
青年は、人間の女性と会った方がいいということです。
2枚を合わせ読むと、
今後のことについてよく考え、計画をしましょう。あなたには、それだけの可能性があるのです。
今までの人脈・関係性は、1度見直した方がよさそうです。
「しがらみ」は捨てましょう。
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