ゲイ占い師 豫 空潤です。

 

一昨日、「悩めるFTM」という記事で、ユウマさん(仮名・20代後半・地方在住)とのメールのやりとりを紹介しました。

 

 

すると、ある方から、「FTMって、オナベ(原文まま)とは違うんですか? どういう体の状態なんですか?」という質問を受けました。

 

僕の知る限りでお答えします。

 

「オナベ(原文まま)」は、「オカマ」同様、差別用語だと思うので、僕は使いません。

しかし、女性の体で生まれて男装で暮らしているという意味では、「FTM(female to male :女から男へ)」と「オナベ(原文まま)」は、よく似た意味だと言えます。

 

ただし、「ニューハーフ」同様、異性の恰好で水商売しているというイメージも、「オナベ(原文まま)」にはあります。

それと比べて、FTMには、職業の意味はありません。

ひと昔前と違って、昼の職業に就いているFTMが大半なのです。

 

体の状態は、個人個人で異なります。

 

生まれたままの女性の体で、男装して、FTMと自称する人はいます。

 

「性同一性障害」の認定には、通院して、医師の検査や診断が必要です。

診断前に、自己判断でホルモン剤を海外などから注文して服用する人もいますが……。

 

いずれにしても、10代後半などで、まだ何もしてない女性の体で、男装し、「FTMです」という人もいるのです。

(ボーイッシュなファッションをしている女性と区別がつきにくいかもしれませんが……)

 

男性ホルモン剤を服用しているFTMは、多数いるようです。

男性ホルモン剤を体内に入れると、「月経が止まる」「声変わりする」「体毛が濃くなる」「筋肉質になってくる」「陰核肥大」「性欲増進」等が起こり、

「顔立ちが男性的になる」と言われます。(ひげも生えます)

 

成長期が終わっていれば、身長は伸びませんし、骨格など、基本的体型も、ほぼ変わりませんが、見た目が「男性」となるようです。

つまり、短髪・すっぴん・メンズの服装だと、男に見えます。街を歩いていても、FTMと気づかれないのです。

 

乳房除去手術をおこない、男性のように平たい胸になるFTMもいます。(海やプールで男性として泳げます)(ネットで上半身裸を披露するFTMは結構います)

 

男性ホルモン剤だけでは胸はなくなりきらないので、手術してないFTMは、ナベシャツを着ます。伸縮性のあるキツいシャツで胸を潰しているのです。

 

ここまですれば、たいていのFTMは男性として通用します。女子トイレに入ると通報されるので、男子トイレの個室を使います。

公衆浴場や温泉には、行かないFTMが多いようです。女湯に行けば、やはり通報されかねません。

胸の手術を終え、タオルで前を隠して男湯に入り、「バレたことない」という人もいますが……。

 

女性から男性への戸籍変更するには、更に「内摘手術」が法律上必要です。子宮や卵巣の摘出です。が、外見から「内摘手術済み」かどうかは、わかりません。

 

男性器を人工的に作る手術もありますが、ほぼ普及していません。立ちションはできるようになりますが、勃起や射精はできないし、性感も得られないからです。(普段から硬さを持ったものにして、性交可能にすることはできるようですが……)

 

男性ホルモンを投与していくと、「陰核肥大」が起こり、一見、幼児のペニスのようにも見えます。医学的には、これをもって「男性に近似した外見になった」として、男性への戸籍変更可となるのです。(男性戸籍を獲得した人の多くは、これでしょう)肥大した陰核に尿道を延長する手術をし、「立ちション可能」となるFTMもいます。

 

一昨日のユウマさんの場合、男性ホルモンの投与を続け、乳房除去手術して、どこに行っても「男」として通っているのですが、「内摘手術」はしておらず、戸籍は女性のままです。

 

それでいて、ユウマさんは「性欲増進」で男性とのセックスをするようになり、FTMとしての自認が揺らいできているのです。

 

悩んでいるユウマさんには失礼かもしれませんが、男女両方を愛せるなら、それでいいとも思うのですが……。

 

ゲイ男性の多くは、男性しか愛せません。恋愛・結婚において、女性の期待に応えられないというか、「家庭を持ち、支える」という責任を全うできないのです。20代後半~30代・40代で女性とお付き合いすれば、必然的に「将来の話」になりますから、そうなる前に女性を避けることになるのです。

 

そういうゲイの立場からすると、「女性が好きで、愛し合える」「男性に抱かれるのも好き。男性との結婚も考える」という選択肢の多さは、ちょっとうらやましい気もするのです。

 

なんて言うと、きっとFTMの人から「性を変えて生きる大変さも知らないで……」と叱られそうですね。

 

僕が言いたいのは、FTMの人が「女性器を使って男性に抱かれる」ことを後ろめたく思う必要はないってことです。たとえ相手がゲイ男性であったとしても、ノンケ(異性愛)男性だとしても、誰も傷つけないなら、いいじゃないですか。

 

昔、「男と女の間には、深くて暗い川がある~」という歌がありました。

川のこちら側にいたくなくて、お金と時間と多大な労力を使って、向こう岸に跳んで行った。

しかし、そこもまた、苦労の多いところだった。

 

せっかくこっちに来たのだから、そこで生きて行くべきか? またいろいろ犠牲にして、川を跳んで戻るべきか?

僕は、「中州でいいじゃない?」と思います。

 

男でも女でもない人が生きやすい社会になれば……。後戻りできない手術をしなくて済むかもしれない。生まれたままの体で、中洲で生きていければ、「川を渡ったことを後悔する」人は減るでしょう。

 

同棲する日本人ゲイ男性Tommyは、

Tommy「とは言っても、誰でも、人と知り合った時は、第1に『この人は男か? 女か?』気になるよね」

 

僕「そうだね。男か女かわからない人って……本人は、きついよね」

 

Tommy「気にしなければいいかもしれないけど……ズケズケ聞いてくる人もいるしね」

 

僕「そこだよね。僕達の日ごろの意識から変えていかなければならないだろうね」

 

さて、今日の千一夜タロットです。

↑「星」正位置。

前回に続いての登場です。

男女が空を見上げています。星は希望の象徴です。

が、見上げるだけでは星には届きません。

 

↑「金貨の下男」正位置。

若い男(下男)が、豪華な広間のテーブルにごちそうを発見したようです。

「食べたい」「食べていいのか?」「いや、これは、主人用か、お客用だろう」という声が聞こえてきそうです。

 

2枚を合わせ読むと、

希望はあります。

しかし、ただ願っているだけではかないません。

何をすべきか? どんな努力をしたらいいか? 考える必要があるでしょう。