ゲイ占い師 豫 空潤です。
少し前の、テツロウさん(仮名・40代ゲイ男性・東京都在住)からの相談です。
テツロウさんのプライバシー保護の為、多少変更しています。
テツロウ「今の単身赴任を何とか続けたいんです」
僕「単身赴任ということは、結婚されてるんですね」
テツロウ「はい、西日本に自宅があって、妻子が住んでいます」
僕「お勤め先が東京で、単身赴任なさっていて……それを続けたい?」
テツロウ「うちの会社、単身赴任手当が打ち切られそうなんです」
僕「コロナでリモートワークが進んだからですね?」
テツロウ「そうなんです。妻から、家賃などが多くかかるから、単身赴任やめて、西日本の自宅でテレワークしてって言われるんです。東京は感染者が多いのも心配だって……」
僕「奥様の言葉は正論ですね」
テツロウ「でも、俺は嫌なんです。東京で単身赴任を続けたいんです」
僕「それは、テツロウさんがゲイだからですか?」
テツロウ「わかるでしょう? 俺の自宅は地方都市で、ゲイの出会いは、ずっと少ないんです。そのうえ、妻と同居なんて……ゲイ活動がまったくできなくなります」
僕「そもそも、ゲイという自覚がありながら、なぜ、結婚されたんですか?」
テツロウ「うちは離婚家庭で、父にひきとられました。継母に育てられましたが、継母は実子である弟ばかりかわいがって……早く実家を出たかったんです」
僕「実家を出て、1人暮らし……ですよね?」
テツロウ「初めは1人暮らしでした。そしたら、同僚の同い年の女が『ご飯ちゃんと食べてる?』とか言って、うちに来て飯作ってくれるようになって……そのまま、結婚しちゃったんです」
僕「その頃は、奥様と暮らして……」
テツロウ「若かったし……ゲイとして生きるより、普通に家庭を持ちたいって考えて……」
僕「「それが……単身赴任して、考えが変わったんですね?」
テツロウ「30過ぎに大阪に異動して、子供が中学入ったばかりで……単身赴任をしたら……天国でしたね」
僕「誰に気兼ねもせず、ゲイ活動ができたんですね?」
テツロウ「そうなんです。妻と暮らしている時は、常に妻の顔色を窺い、バレないようにゲイ雑誌やゲイサイトを見るだけだったんですが……大阪では、その気になれば、毎日でも遊べるんです」
僕「ゲイ同士の出会いを繰り返して、ハマったんですね?」
テツロウ「30代後半で東京に異動してからは、一生、単身赴任をしていたいって思うようになりました」
僕「もしかして、結婚したことを後悔しましたか?」
テツロウ「……子供が生まれたことは嬉しいことです。でも……そうですね。独身だったらよかったと思います」
僕「奥様は、お寂しかったかもしれませんよ」
テツロウ「子供が思春期で、いろいろあった時は、妻は悩んだみたいです。手紙やメールで子供に注意して欲しいと言われたこともありますから」
僕「100%リモートワークは少なく、月1回など会社に行かなければならない……とか聞きます。そういう際に、上京して、ゲイバーに顔を出すとか……できないんですか?」
テツロウ「いや、ゲイ活動もありますが、妻と毎日一緒……というのが耐えられないんです」
僕「奥様と一緒が?」
テツロウ「この前、自宅に帰ったら、ずっと妻と2人きりで……以前は子供がいたので、よかったのですが、子供が家を出てひとり暮らし始めたので……」
僕「単身赴任で離れてるから、奥様との話題がない?」
テツロウ「そうなんです。飯食ってる時も無言で……テレビ観るだけです」
僕「奥様は専業主婦ですか?」
テツロウ「バイトはしてますが、昼間だけで、夕方には帰ってくるんです。妻だって、俺といても楽しくないはずなんです。なのに、なんで帰ってこいというのか?」
僕「お金が二重にかかるし……やっぱり、夫婦で暮らしたいんじゃないですか?」
テツロウ「男つくって、『離婚してくれ』って言わないですかね?」
僕「テツロウさんから、離婚を切り出すのは?」
テツロウ「そんなことしたら、家だけでなく、貯金まで全部とられます。そんな女なんです」
僕「……」
テツロウ「どうしたらいいですかね?」
僕「奥様の考えを変えるのは、占いでは無理です。単身赴任手当を取りやめるという会社の方針も、私には変えられません。できることは、選択肢の中から、おススメすることですね」
テツロウ「選択肢?」
僕「①素直に、自宅に帰り、奥様と暮らす。 ②失うものはあるが、離婚して、ゲイとして生きていく。 です」
テツロウ「どっちも嫌です。②の『離婚してゲイとして生きる』は歓迎ですが、金の問題だけでなく、子供と会えなくなるかもしれないし、離婚が『ゲイバレ』につながったら、身の破滅です」
僕「だったら、占い師の出番はありませんね」
テツロウ「え?」
僕「確かに、離婚を切り出せば、『ゲイバレ』するリスクは生じます。それが絶対に嫌なら、①しかないでしょう」
テツロウ「おとなしく、妻と田舎で暮らせと?」
僕「ゲイでありながら、何十年も地方で結婚生活を続けている方、いますよ」
テツロウ「……豫先生は、独身で、ゲイを謳歌してきたんでしょう? なのに、俺には妻のところに戻れと言うんですね?」
僕「ご結婚を決めたのは、テツロウさん自身ですよね? その結果、家庭を持ち、お子さんを得るという社会的ステータスや幸せをゲットした? そして、『単身赴任』で、同時に、独身者のようにゲイ同士の出会いもしてきた……テツロウさんは、恵まれていると思いますが……」
テツロウ「……」
僕「離れていた奥様やお子さんのことを気に掛けるべきではないですか?」
テツロウ「それは……申し訳なかったと思いますが……」
僕「テツロウさんは、若いから、まだまだゲイ活動したいのでしょうが……60代70代になって、ゲイの出会いができなくなり、妻も子もない孤独な独身ゲイの方、結構多いですよ」
テツロウ「……それは……老後は、俺の方が恵まれてますが……」
僕「どっちが恵まれてるとか……というより、それぞれ選んだ道により、幸せが異なるんです。テツロウさんには、テツロウさんの幸せがあるんですよ」
テツロウ「……わかりました。妻と暮らす方向で考えてみます」
僕「是非、そうしてみてください」
さて、今日のチャイニーズタロットです。
↑「杖の7」正位置。
7本の杖のうち、2本だけ手に取っています。
手は2本ですから、2本の杖しか操れないのです。
できることをやるしかないのです。
↑「力(ちから)」リバース(逆さま)。見やすくする為に正位置で貼り付けてます。
虎に飛び掛かって、素手で取り押さえようとしています。
虎がおとなしく、従順なら可能かもしれません。
しかし、虎が暴れれば、命を落としかねないです。
この場合の「虎」は、あなた自身の「欲」です。
2枚を合わせ読むと、
事がうまく運ぶかどうかは、あなたが自身の欲望をコントロールできるかどうかにかかっています。あれもこれも得るというのは不可能なのです。できる範囲でおこなうしかないのです。
周囲の状況を見て、あなたが本当にしたいことは何かを考えましょう。

