敬礼!カエル急行です




今日は野球の話。





僕は大阪生まれの大阪育ちなのですが、千葉ロッテファンです。




こんな話をすると、返ってくるリアクションは大体一緒です。




「えっ、なんで?」



「大阪やのに、珍しい」



「変わってるね」






子供の頃は、阪神ファンだったんです。




当時は暗黒時代と呼ばれていたので、勝つほうが珍しかった時代です。




肩身の狭い思いをしていました。





ところが、2000年代に入ると野村克也さんが撒いてきた種が実り、星野仙一さんが大きな花を咲かせるとともに、ようやく強い阪神タイガースが戻ってきたのでした。





そもそも、阪神タイガースの暗黒時代というのは、1987年から2001年のことを言います。




この間、2位が1回あったのですが、他の年は全部Bクラス(4位以下)であり、そのうち最下位(6位)が10回もありました。





なお、1935年に球団が設立されて以来、最下位は合計で13回とのことですので、暗黒時代とネタにされがちですが、数字でハッキリと示されています。





1935年〜2023年の最下位の回数 13回

1987年〜2001年の最下位の回数 10回





https://npb.jp/bis/teams/yearly_t.html









いや、僕の少年時代の阪神どんだけ暗黒やねん。





一番多感な時代が一番弱かったって、トラウマレベルやわ。






だから、阪神が強くなった時は嬉しかったです。





甲子園もたくさん行きました。





スタンドも超満員ですよ。




弱かった時は、いつでも当日券あったのに。





強くなったらチケット取るのも難しくて。






だんだんと大人になって、強い阪神最高って思ってたんですけどね。





2005年に優勝して以来、シーズンの最後までいいところにいくけど、優勝できない。





そして、クライマックスシリーズであっさり負ける。





そんなシーズンが何度かありました。





強くなってファンは増えた。





強くなったのに、球場に行ってもヤジが多い。





愛のあるというか、ただの悪口。






ああ、そうか。





みんな野球が好きなんじゃなくて、阪神が好きなんや。






当たり前ですよ。





阪神ファンなんですから。






ただ、強くなったのに相手のことを落とすなんて、弱いものいじめというか、フェアじゃない気がしたんです。






その時気付いたのは、僕が好きなのは阪神じゃなくて「弱い阪神」が好きだったんです。






弱いものが、いつか強いものを倒す。





戦力的に劣っていても一人ひとりの力を結集させ、チームとして一丸となってゆく。






少年時代から応援していた阪神ファンを辞めてまで、このチームを応援したいと思ったのは2010年のことでした。




つづく。