読み終わった本の紹介です
ロストケア
葉真中 顕
光文社文庫
戦後犯罪史に残る凶悪犯に降された死刑判決。
その報いを知ったとき、正義を信じる検察官、大友の耳の奥に響く痛ましい叫びー悔い改めろ

介護現場に溢れる悲鳴、社会システムがもたらす歪み、善悪の意味…。
現代に生きる誰しもが逃げられないテーマに圧倒的リアリティと緻密な構成力で迫る

全選考委員絶賛のもと放たれた、日本ミステリー文学大賞新人賞受賞作。
私も、今まで家族を3人介護してきた経験があるので、介護の辛さはよくわかります。
体力的にも、精神的にも、経済的にも、本当に辛くて、窒息しそうなほど苦しい思い、よくわかります。
それに、介護経験が無い人に辛さを話した所で、理解されないことが多いし、仕事も介護があるから、なかなか思うように働けなくて、時間が限られてしまう。そのせいで、収入も減ってしまう。でも、介護用品とか生活費はかかるし…という悪循環に陥るんだよね。
なんか…犯人がやってる事は悪い事なんだけど…介護の苦労はわかる…。
重いテーマだよね
