死にたい、とは思わない。
ただ「死ぬまで続く」と思うと「死ぬまで終わらない」と変換される。
死にたいとは思わない、正直死ぬのは怖いし、小さい子どもを残して死ねない。
でも、それはただの義務感でしかなく。
子どもの成長を見たいから、とか。
そういう「母親らしさ」に欠けた思考だ。
死にたいとは思わないが、消えてなくなってしまいたいとは思う。
最初から「私」という存在がなかったかのように。
ふっとある日、私の存在が消える。
誰しもの頭の中から、私という存在の記憶が消える。
最初からいなかった事に。
私はあの日あの時、生まれた。
けど、それは私ではなく、別の人。
私だけが消えてしまったのでは子どもが残ってしまう。
私と子どもの存在が、パッと消えてしまったその時。
今、目の前にあるパソコンも、飲みかけのコーヒーが入ったマグカップも。
そこに置いてある私の携帯も、財布も。
そもそも、この家も。
持っているもの全ても、一瞬にしてパッと消えてしまう。
知った人みんなの記憶の中から、私という存在が消える。
死にたいとは思わない。
子どもも一緒に消えるって言ってるけど、別に私と子どもで親子心中しようなんて思ってなんかない。
ただ、もしも消える事ができるなら。
何もかもがなかったかのように。
みんなの記憶の中からも。
全て、一瞬にして無かった事にしてしまいたい。
ただ私は。
楽に生きていたいだけなのに。
何も楽しいと思えない。
何を食べても美味しいとも思えない。
ただ無気力で。
できれば、何もせず。
ただただ、死んだように眠っていたい。
私の存在が、全世界から消えてしまっても。
私の存在が、皆の頭の中から消えてしまっても。
きっと普通の顔して、明日はやってくると思うから。
