のっぺらぼう [出現地] 各地
のっぺらぼうは、人間に近い外見をしているが顔に目・鼻・口がないという妖怪である。
うずくまっている女性がいるので心配して声を掛けてみると・・・
・・・!!
もはや古典とも言える展開だが、本当に遭遇した時の事を考えると実に恐ろしい。
また、青森県のずんべら坊

口だけ着いていてニヤリと笑うとお歯黒がべったりというお歯黒べったりなど
同種と見られる妖怪も多い。
そんな中、最も厄介な存在と言えるのはぬっぽり坊主だろう。
攻めの姿勢が非常に強い。
夜道を歩いていると後ろから「ちょっとちょっと」と呼び止める声がする。
振り返ってみるとそこには、顔に目・鼻・口のないぬっぽり坊主が立っている。
「出たっ!」と驚いたのも束の間、ぬっぽり坊主今度は服を脱ぎ全裸になる。
「妖怪か!?」「変態か!?」
恐怖と困惑の中ぬっぽり坊主の攻めは続く。
くるりと後ろ向きになり、プリンと尻を突き出してパカッとご開帳。
すると本来肛門があるはずの所に、なんと目が着いているではないか!
そしてとどめにこの目が・・・光る!
プリン!パカッ!ピカッ!
トラウマ必至、想像しただけでも憤懣やるかたない。
のっぺら系最恐と言っても過言ではない妖怪ぬっぽり坊主。
またの名を「尻目」という。
幸いのっぺら系の妖怪は物理的な攻撃をしてくる事はなく、単純に「驚かす」のが目的であるようだ。
故にこれらの妖怪達は、人を驚かせたり騙したりするのが好きな狸や狐、あるいは狢(ムジナ)が化けたものであるとする説もある。
しかし未だ見ぬのっぺら系妖怪が存在し、我々の前に現れる可能性もあるだろう。
どちらにせよ、夜道うずくまっている人を見かけた時、後ろから声を掛けられた時・・・
そこにいるのは人間とは限らないのだ。
記者 牧田龍彦