No.3 一億円拾得事件


皆さんは「拾得物の日

というのをご存知だろうか。

実は、4月25日
この日がその「拾得物の日」に
制定されている日なのだ。

今回は、
その制定されるキッカケともなる
事件の話である。


【事件概要】

1980年4月25日
トラック運転手である男が
東京都中央区銀座3丁目の道路脇
現金1億円入りの風呂敷包みを発見。
遺失物、拾得物として警察に届け出た。

このことが全国に報道され、
その男は一躍時の人になった。
しかし、一方で、
自宅には、
電話や手紙が殺到し脅迫も受けたため、
警備員を雇って11日間、
自宅を警備するなどした。

その後、
落とし主が現れなかったため、
旧遺失物法に基づき
6ヶ月の届け出期間を経て、
同年11月9日、全額の所有権を取得
11月11日、1億円を受け取った
うち所得税法第34条による
一時所得として
所得税約3,400万円を納付した。

当時、
脅迫やいやがらせを受けており、
受理の際は、
日課の早朝ジョギングを装って自宅を出発し、
防弾チョッキで身を固めていたという。


【落とし主について】
現在も尚、
落とし主は判明していない

その為、
様々な憶測が流れている。
企業の裏金 
政界の裏金 
麻薬取引金
など犯罪と関連があるために、
落とし主として名乗り出ると
資金の出処を警察に
明かさなくてはならないために、
名乗り出られなかったのではないか。
など。

また風呂敷は、
証拠物件として警察が保管し、
鑑定に出された指紋が検出されている。

具体的に、
名前が取り沙汰された人物は、
佐川清 (佐川急便株式会社の元社主)
玉置和郎 (日本の参議院•衆議院議員)
加藤暠 (相場師)
である。

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お金を廃棄する事は、
歴とした犯罪である。

未だ、裏金、
また脱税といった理由から、
度々大金が廃棄されていることがある。

この事件では、
落とし主からの
直接的な行為は無いものの、
2次被害を受けていた。

4月25日。「拾得物の日」

どこか聞こえが良く聞こえるが、
"拾得物"には、
充分に注意してもらいたい。