大きな顔(頭)のみの妖怪で家屋に現れては人間を驚かす。
とはいえ直接危害を加えてくる事はないようで、「驚かすこと」が目的という強面な見た目とは裏腹に何ともファニーな妖怪だ。
大かむろの正体はタヌキが化けたものとされていて、人を化かしたり驚かしたりする事が好きなタヌキのイタズラだと言われている。
しかし家屋の掃除や管理を怠ると現れるという「妖怪に込められた教訓」のような説もある事から、大かむろはタヌキのイタズラなどではなく日本古来のUMA『妖怪』であると私は信じたい。
現代社会は大かむろにとって少々生きにくい世の中かもしれない。
建築技術が進歩し建物は強固になり、窓もガラスが主流である。
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こんなふうに家屋に突進しようものなら顔面は傷だらけ、鼻血どころでは済まないだろう。
驚かされる側よりも驚かす側の顔面の方が心配ではあるが、大かむろにはこれからも我々を驚かすべく奮起してもらいたいものである。
記者 牧田龍彦