うさピィは風船においつくとぴょん、ぴょん、ぴょーーんと、とびあがってふたたび風船をつかまえはじました。
ぐるぐるまきになったまま、サンバはうさピィのがんばりをおうえんしています。
(風船をもったまま、高くジャンプしたら、うさピィはそのまま遠くへとんでいっちゃうかも!)
サンバの心配をよそに、うさピィはぴょんぴょんととびながらつぎつぎと風船をつかまえていきます。
(あんなにたくさんの風船をもって、高くジャンプしても、うさピィは宙にうかばないんだ。)
いますぐにでもその風船を調べてみたいのですが、サンバはまだ、ひもでぐるぐるまきになったままなので、顔を動かし、ちらりとその風船の大きさを確認しました。
それは、サンバの頭よりも大きいまんまるでした。
(ぼくたちが乗れる風船って、この風船よりももっともっと大きな風船が必要なんだ。)
それさえあれば、空をとんで、あのお魚雲をつかまえにいけることでしょう。
今度は、お魚雲をさがして、サンバは空をみあげました。
でも、魚のかたちの雲はどこかにきえていて、青い空には風船みたいにまん丸い雲がふたつ、ぷかりとうかんでいるだけでした。
「サンバぁ、おまたせ。」
さすがに、つかれたようすで、うさピィが風船を手にもどってきました。
「だんだんと風船をつかまえるのが、うまくなってきたよ。つぎはもっと、早くつかまえられるよ、きっと。」
そううさピィがいったとたん、うさピィのおなかがぎゅるると大きくなりました。
「でも、今一番重要なのは、すぐに丸太までもどって、お昼ごはんを食べることだね。」
あわてて、うさピィはいいたしました。
「うん、どっちも大切だとおもうけど、ぼくもおなかがすいちゃったよ。」
サンバは、うさピィのように風船つかまえ名人になりたいとおもいました。ただ、今はとてもお腹がすいていましたから、お昼ご飯をたべないと風船をつかまえるパワーもありません。うさピィは、風船をうまくつかまえることもお昼ごはんも、どっちも大切、ときいてうれしくなりました。
「よし!じゃあ、ひもをとるからサンバはじっとしていて」
そういって、うさピィは両手を広げサンバにまきついたひもをとろうとました。
・・・・・そのとたん、風船はうさピィの手のひらから、ふたたび、にげだしていきました。
