「風船は自由にとんでいくんだ。大きい風船だと、大海原をも越えて遠くにいくことができるんだよ。」

「すごいや!!その風船にのったらぼくたちもツインソウル山のむこうに遊びにいけるね。」

うさピィの説明をきき、サンバはおもわずさけびました。

「うん、それは可能だよ。いろいろと準備が必要だけどね」

うさピィは、どんな準備が必要かわからなかったけどひとまずそういいました。

風船にのって空高くとび、あの恐ろしく高いツインソウル山のむこうまでいくなんて、かんがえるだけで小さなしっぽがくるんとうちがわに、もっと小さくしぼんでしまいます。

でも、サンバよりお兄さんの自分がこわいなんていえません、

「ぼくたちがのる風船だと、もっと大きいものでなきゃね。時間をかけて計画しなくちゃだめだよ。」

すごくかんがえているようなむずかしい顔で、うさピィはおもおもしくいいました

 

ぼーんぼーんぼーん、、、

 

その時、みっつ鐘がなりました。

お昼ごはんの時間です。二人とも全力であそんでいたので、すっかりおなかがぺこぺこになっていました。いますぐに、丸太までもどってお昼ごはんをたべて、元気パワーのほじゅうが必要です。

サンバの体にまきついたひもをとるために、うさピィは大急ぎで、まずサンバの体をだきあげておこしました。

その時です。

サンバをだきおこすために広げたうさピィの手から、風船がするりするりと全部にげだしました。

「あっ!」

「しまった!!」

せっかくつかまえた風船が、ぷわりぷわりと風にのってとんでいきます。

ゆだんすると自由にとんでいく、それこそが風船ですからね。

「ぼくはいいから、風船をつかまえて!」

大きな口をあけて、ぼうぜんとしているうさピィにサンバがいいました。

「うん。すぐつかまえてくるよ!まっていてね、サンバ!」

そうさけびながら、にげだした風船をつかまえようと、うさピィはかけだしていきました。