サンバはつかまえた青い風船のひもを口にくわえると、赤い風船をつかまえることにしました。

赤い風船はゆっくりととんでいたので、すこし走るとすぐにおいつくことができました。落ち着いてしんちょうにひもにむかって手をのばし、ひょいとひっかけると、簡単につかまえることができました。

「やった!!」

うれしくて、サンバは叫びながらガッツポーズをしました。

そのとたん、口にくわえていたひもがするりとぬけ、青い風船はふわりとうかびとんでいきました。

 

サンバはあわてて、にげだした風船のひもに手をのばしました。

そのときです。ざわりととつぜん強い風がふきました。青い風船は風にのってスピードをあげ、空にむかってとんでいくではありませんか!!

このままでは、風船ににげられてしまいます。

赤い風船のひもを左手にぐるりとまきつけると、サンバは助走をつけ、とんでいく風船のひもにむかっておもいきりジャンプしました。それは、サンバがいままでとんできたジャンプの中で、一番高く、一番長い、大きなジャンプでした。

そして、青い風船のひもをつかまえようと右手をふりまわしたときでした。

「あっ」

サンバは空中でバランスをくずすと

どすん!!と地面にころがりおちてしまいました。

風船にまけないくらい、まんまるな頭とまんまるな体のサンバは、ころころころころころところがり、ぽよーーんと宙にうかんだとおもったら、

どすん、ころころぽよーん

地面におちてはころがって宙にうかび、地面におちてはころがって宙にうかび、、、。

「うわわああああああ」

原っぱを越えてどこまでころがっていくのかしら?空?海?

やがてそんな心配もできないほど、空と地面がぐるぐるまわって、どっちが上でどっちが下か、わからなくなってきました。

ついに、サンバは目をとじてしまいました。

 

どすん!ころころぽよーん

どすん!ころころぽよーん

どすん、ころころぽよーん