いつもの原っぱでいつもの時間、サンバとうさピィは変身ごっこをしていました。

 

「変身、とー」

サンバがさけぶと、

「スーパー変身、とー」

うさピィは、「スーパー」をつけて、サンバよりも強そうなかけ声にします。

 

腕や足をふりまわし、決めポーズでとまると、両手をうえに、「とー」とひと声、おもいきり高く青空にむかってジャンプをします。

 

(うさピィの変身ポーズはとてもかっこいい。ジャンプもぼくの3倍は高くとびあがっているんじゃないかな。)

 サンバはうっとりとうさピィをみつめてしまいます

(サンバの変身ポーズはキレがいいな。「変身、とー」のかけごえが抜群にかっこよくてかわいいな)

うさぴぃは自分でも変身ポーズをきめながら、サンバの姿と声にドキドキしてしまいます。でも、うさピィは年下のサンバに負けるわけにはいきません。

(もっともっとかっこいいポーズをきめなきゃ。)

 

そのときサンバがいいました

「うさピィ。なにかをもって変身するのってかっこよくないかな。」

それは、すばらしいアイデアでした。

 

「サンバもそうおもう?ぼくもそうじゃないかって、おもったとこだよ。」

本当は、そんなすばらしいことをちっともおもいついていなかったのに、うさピィは小さな丸いしっぽをふるふるさせていいました。

(ぼくはお兄さんで、いつだってサンバよりしっかりとしているぼくこそが、うさピィなんだ。ずっと、サンバの前をいく男でなくちゃね。でも、、、やっぱり)

うさピィは、うそをついたことを心のなかで、ごめんなさいとあやまりながら

「よし!変身につかえる、なにかをさがしにいこう!サンバ、はぐれないように、ぼくについてくるんだよ」

そういって、サンバに手をさしだしました。

 

サンバとうさピィは変身ごっこを中断して、なにかをさがすことにしました。