エアグルーヴ | 競馬を30年以上実践してきた競馬投資法

エアグルーヴ

ここ数年、強い牝馬の活躍が世界中で注目を集めているが、本来、牡と牝では運動能力に大きな差があり、牡馬の一線級を相手に牝馬がビッグレースを勝つのは至難の業と言える。伝統と栄誉の一戦・天皇賞においても、春秋2季制となって以降の141回で勝利を掴んだ牝馬はわずかに14頭。エアグルーヴは、そんな高いハードルを飛び越え、芝2000メートルの天皇賞(秋)を牝馬として初めて制した優駿である。
1997年 天皇賞(秋)(GI)
 史上屈指の激戦と呼ばれた昭和58年のオークスを制したダイナカールと、凱旋門賞馬トニービンの間に生まれたエアグルーヴは、幼い頃から天賦の才能の輝きを身に備えていた。牧場での評判はトップクラス。デビュー後も卓越した競走能力と勝負根性で瞬く間にスターダムへ駆け上がり、オークス母仔制覇の偉業を1番人気に応えて成し遂げた。道中、外にはじかれながら、すぐに体勢を立て直したレースぶりは母ダイナカール譲りの心(しん)の強さを窺わせたが、そんな強靱なハートを持ちながらも、当時の彼女は桜花賞の熱発回避や秋華賞での骨折など、挫折を味わうこともしばしばだった。歴史に残る名牝の真の才能開花は、翌年の旧5歳シーズンまで待たねばならなかったのである