メリークリスマス
今年は寒波到来でホワイトクリスマスを楽しめた地域も多かったみたいですね。
スタッフMが住む東北は寒さがかなり厳しく、少しインドアなクリスマスになってしまいました。
ふれんどしっぷASIAでは支援者の皆さまに定期的にニュースレターをお送りしています。
その中で、今回は東北の中でもとりわけ寒冷な青森を舞台とした映画『海辺の彼女たち』を観たスタッフのエッセイをご紹介します
みなさま、日本が世界4位の移民大国だって、知っていましたか?
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映画『海辺の彼女たち』を観て
人は、生まれた国・母国語・見た目の特徴・育った環境が異なっていても、離れた家族を思う気持ちは同じ。恥ずかしながら、そんな当たり前のことを忘れがちな自分であることを思い出させられた。いま、このタイミングで、この映画に出会えたことは、きっと、私にとって何か大切な意味があったのだろう。そんな気持ちになった。
コロナ以前によく見かけた光景を思い出しながら、自分の心を振り返る。職場の最寄り駅のホームで電車を待っていると、線路沿いの居酒屋がよく見える。その店には多くのベトナム人が仲間と集まっては、日頃のストレスを発散するかのようにお酒を飲み大声で談笑している。そんな彼らの姿を見るとき、多様性を受け入れることの大切さを頭では理解していながら、矛盾した、何か排他的な気持ちが漠然と自分の中にあることに気付いていた。
個々の人間として彼らがどんな背景から来日し母国にはどんな家族を残してきたのだろうか、どんな気持ちで日本に来たのだろうかと想像することができていなかったのだ。その想像をしなければ、海外から働きに来ているいわば「アウェイ」の側の人々に対して、私たち「ホーム」側の人間は、わずかの「違い」ですら気になって不寛容な気持ちになりやすい。
映画で『彼女たち』の存在を知り、その境遇や思いを想像しようとすること。それによって対等な個人として同じ目線になれる。そのきっかけをこの映画は、私に与えてくれた。
映画公式サイト https://umikano.com/ より抜粋
―――近年、外国人技能実習生にまつわる劣悪な労働環境などが社会問題として注目されているなか、本作は藤元監督が実際に技能実習生から受け取ったSOSメールをきっかけにして着想された。世界第4位の移民大国となった日本で暮らす私たちにとって、国境を越え出稼ぎに来た女性たちの覚悟と生き様が、他人事ではない物語として心に迫る。―――
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「違い」への漠然とした不寛容さをなくして、隔てなく優しくありたいものですね。
上映は終わっているようですが鑑賞者との接点を大切にしながら配給されているとのことで、きっとまた何かのタイミングで配信されるはず・・・!楽しみに待ちましょう
それでは