こんにちは!今日はBグループ(レギュラークラスの活躍が期待できる選手)を投手、野手8人ずつ見ていきます!

例年通り投手から見ていきましょう!

 

 

 

14 岩貞祐太 投手

 

  入団当初は先発投手として1軍での実績を積み重ねていたが、2020年の途中からリリーフに転向。昨シーズンは先発再転向の話もあったが、開幕前にリリーフに専念することが決定。2年連続50試合以上登板をクリアし、チームトップの24ホールドを挙げる活躍を見せた。先発をやっていた頃から好不調の波があるタイプで、ボールに威力がある日は空振りも取れてパワフルなピッチングを見せるが、そうでないときは長打を打たれて失点を重ねる場面も目立つ。若い頃よりも無駄な四球を出す場面は減っているものの、リリーフ転向して4年近くが経つ今季はこれまでのシーズンの疲労回復がきちんとできているかが活躍のカギを握りそうだ。11年目を迎える今季も岩崎と共にブルペン陣の最年長投手として、中継ぎでの活躍が期待される。50試合以上の登板&防御率1点台を目指してほしい。

 

 

16 西勇輝 投手

 

  オリックスではプロ3年目から先発ローテーションに定着して2018年までプレー。大きな故障もなく毎年10勝前後の成績をキープする安定した活躍を見せ、2019年にFAで阪神に移籍してからも先発投手として5年間で44勝を挙げている。プロ16年目を迎える今季もチーム最年長選手としてプレーすることになる。昨シーズンは前半戦から不安定な投球が続き、6年ぶりに規定投球回に達せず8勝を挙げるにとどまった。夏場以降調子を上げたのはさすがだが、3年連続で2桁勝利を逃しており成績はここ数年やや下降線を描いている。だが、今年で34歳という年齢を考えてもまだまだ老け込む年齢ではないので、先発ローテーションの一角として昨年以上の成績を残す力は残っているはず。昨年不調だった青柳と同様に、まだまだ若手に負けずに先発の座を守り通してほしい投手だ。

 

 

17 青柳晃洋 投手

 

  2021,2022年と2年連続で最多勝、最高勝率のタイトルを獲得する大活躍を見せていたが、初の開幕投手を務めることになった昨シーズンは8勝6敗、防御率も4.57と大幅に成績を落とす悔しい結果となった。それでも、チームが日本一を決めた日本シリーズ第7戦で先発を任されて好投。見事にチームを日本一へ導く活躍を見せて今シーズンに繋げた。成績悪化の理由は与四球の増加によって、ストライクゾーンできちんと打者と勝負できていない場面が多かったことだろう。昨年は被安打が投球イニングを上回っており、常にランナーを背負っている印象だった。初回の失点数も非常に多く、立ち上がりに苦労したことも成績不振につながった。相手チームも青柳が先発の際は左打者を多く並べる等、青柳へのマークもここ数年でかなり厳しくなっている。今季は再び中心投手へと返り咲き、もう1度最多勝を獲得するくらいの活躍を期待したい。

 

 

35 才木浩人 投手

 

  プロ2年目の2018年に6勝をマークしてからは故障による育成契約も経験した大型右腕。苦しいリハビリを乗り越えて、一昨年に1軍に復帰すると4勝1敗、防御率は1.53と復活を印象付ける活躍を見せた。昨シーズンは4度の登録抹消があったため、規定投球回には到達しなかったが、8勝を挙げる活躍を見せた。防御率も2年連続の1点台となる1.82を記録するなど、チームのリーグ優勝に大きく貢献した。まだまだ好不調の波はあるものの、好調時のストレートは打者からかなりの確率で空振りを取れるほどの威力がある。昨シーズンの開幕直後は今一つ調子が上がっていなかったが、悪いなりに2~3失点以下に抑える試合も増えているので投手として一皮むけた姿を見せてくれた。体力面の強化が進めば今後さらに成長が期待できる投手で、8年目を迎える今季は自身初の2桁勝利に期待がかかる。

 

 

47 桐敷拓馬 投手

 

  新潟医療福祉大学ではリーグ史上初の完全試合を達成するなどの活躍を見せ、2021年のドラフト3位で阪神に入団した。1年目から即戦力の期待をかけられ、開幕3戦目の先発を任されて好投したが敗戦投手となる。その後は中継ぎとして投げていたが、結果を残せずほろ苦いルーキーイヤーを過ごした。昨シーズンも開幕は2軍スタートだったが、不調の青柳に代わって5月26日の巨人戦(甲子園)で先発してプロ初勝利。その後に出場したフレッシュオールスターの好投を見た岡田監督の意向もあって、後半戦はリリーフへ転向した。その後は25試合で防御率0.94と抜群の成績を残して、チームに欠かせない中継ぎ投手としてブレイクした。コントロールはアバウトだが、ボールの威力はかなりのものがあり、奪三振能力が高い。左の中継ぎである島本、岩貞と共に今シーズンもブルペン陣を支える1人として期待がかかる。

 

 

49 大竹耕太郎 投手

 

 早稲田大から2017年の育成ドラフト4位でソフトバンクに入団。1年目に支配下登録を勝ち取ると3勝をマーク。2年目も5勝をマークしたが、2020年以降は成績が伸び悩み2022年オフの現役ドラフトで阪神へ移籍した。昨シーズンはキャンプ、オープン戦から結果を出して開幕ローテーションの座を勝ち取っていきなり6連勝。後半戦も勢いは衰えず、終わってみればチーム最多の12勝をマークする大活躍を見せた。細川成也(中日)と共に第1回現役ドラフトの大成功者と言ってよい活躍を見せたが、2年続けての活躍を見せてこそ本物と言える。球のスピードではなく、コントロールの良さとテンポの良さが持ち味の投手なので、打者にボール先攻のカウントを作らせないことがポイントになる。昨年の活躍で他球団のマークが厳しくなる中、今シーズンが大竹にとって勝負の年になりそうだ。

 

 

54 加治屋蓮 投手

 

 2013年ドラフト1位でソフトバンクに入団。プロ入り後は中継ぎとしての登板のみで、5年目の2018年にリーグ最多の72試合に登板。2021年からは阪神に活躍の場を移し、はじめは思うような成績を残せていなかったが、移籍2年目には39試合に登板して防御率2.43と結果を残した。昨シーズンは開幕から22試合連続無失点という素晴らしい活躍を見せ、夏場以降はやや調子を崩したものの、51試合に登板して防御率は2.56と十分な活躍だった。1度戦力外を経験してからのこの活躍は非常にチームにとってはありがたいもので、前半戦は加治屋がいなければ勝てていないゲームもあったと言っても言い過ぎではない。好調時のフォークは三振を取れる確率が高く、チームのピンチを何度も救っていた。今季もブルペンを支える投手の1人として50試合以上の登板に期待がかかる。

 

 

65 湯浅京己 投手

 

  プロ3年目までは目立った成績を残せていなかったが、一昨年は59試合に登板して43ホールドを挙げて最優秀中継ぎのタイトルを獲得。NPB史上初の独立リーグ出身の投手タイトル獲得者となり、昨年はWBC日本代表にも選出されている。レギュラーシーズンではクローザーとしてスタートしたが、シーズン序盤に故障で戦線離脱。その後1軍に復帰したが、交流戦では3度の救援失敗で2軍落ち。その後は故障もあってシーズン中に復帰することはできなかったが、日本シリーズの第4戦で復帰登板を果たす。続く第5戦でも好投を見せてチームの日本一に貢献した。昨年は不完全燃焼な1年に終わったが、まだプロ6年目ということを考えればまだまだ伸びしろがある投手なので昨年の失敗が尾を引くことはないだろう。今シーズンの活躍次第では、岩崎と交代で再び抑えの座を任される可能性もあり得る。

 

 

 

 

2 梅野隆太郎 捕手

 

 2018~2020年は3年連続でゴールデングラブ賞を獲得し、打率も.250以上を記録するなど完全にトラの正捕手としての地位を確固たるものとしていた。しかし、2021年以降は打撃成績の低下と共に出場試合数も徐々に減少傾向となり、昨シーズンは8月の死球での骨折が影響してレギュラー定着後最も少ない72試合の出場にとどまる悔しいシーズンだった。プレー自体は大きな衰えがあるように見えないが、打撃成績はここ3年間で徐々に悪化している。昨年も序盤は打率1割台前半の状態が続くなど、入団当時の思い切りの良さが見られなくなっている。守備面でもブロッキングの技術はそれほど落ちていないものの、盗塁阻止率が昨年は大幅に悪化してしまった。坂本の昨年の後半の充実ぶりを見ると、正捕手交代があってもおかしくない。今年はキャンプからもう1度再起を図る1年になる。

 

 

12 坂本誠志郎 捕手

 

 入団以来、長らく梅野の2番手捕手としての扱いが続いていたものの、昨シーズンは梅野の故障離脱後は優勝決定まで全試合でスタメン出場を果たして自己最多の84試合に出場した。CS,日本シリーズでも全試合でスタメンマスクを被り、強力投手陣を巧みにリードしてチームの日本一に大きく貢献した。さらに、初のゴールデングラブ賞を獲得して大きく飛躍したシーズンとなった。もともと捕手としての能力は高いものを持っていた選手で故障離脱が多かった時期もあったが、ここ数年は故障することなく1軍に居続けて、ベンチのムードメーカーとしてチームを鼓舞するなど必要不可欠な存在となっている。打撃は打率は低いものの、所々で勝負強さを見せる場面もあり大きく足を引っ張るレベルではない。今年は梅野から正捕手の座を奪い取る最大のチャンスを迎えている。

 

 

0 木浪聖也 内野手

 

  プロ1年目から113試合に出場して95安打、打率.262の成績を残して遊撃手のレギュラーを獲得するかと思われたが、中野が入団した2021年以降は出番を奪われて控えに回り、満足な成績を残せないシーズンが続いていた。昨シーズンは中野がセカンドへコンバートとなったことで、小幡とレギュラーをキャンプから争う形になった。開幕スタメンは小幡に譲ったものの、4月初旬から打撃好調だったこともあってスタメン出場が増加。一時は首位打者争いにも加わり、「恐怖の8番」としてレギュラーに定着。CS,日本シリーズではいずれも.400以上の打率を残してチームの日本一に大きく貢献した。初のゴールデングラブ賞とベストナインを獲得し、プロ入り以来最高のシーズンを送った。昨年は新人だった頃の思い切りのよいバッティングが蘇り、確実性も大きく向上した。攻守両面で自信をつけた今季も遊撃のレギュラーを死守したい。

 

 

8 佐藤輝明 内野手

 

  近畿大から4球団競合でドラフト1位で入団すると、1年目から自慢のパワーを見せつけて前半からホームランを量産。後半は失速したものの24本塁打を放った。2年目は全試合に出場したが、前年を下回る20本塁打とやや物足りない成績に終わり、期待と不安が入り混じった中で昨年のシーズンを迎えた。キャンプから外野ではなくサードのレギュラーとして扱われていたが、前半戦は不振が続いて一時は2軍落ちも経験するなど苦しんだ。それでも夏場以降は一気に調子を上げて、最終的にはプロ野球史上初の左打者で新人から3年連続の20本塁打を達成した。好不調の波が大きく攻守両面でまだまだ安定感には欠けるが、ホームランバッターとしての類まれな才能は徐々に開花しつつある。佐藤の能力を考えれば30本塁打は十分に狙える数字である。4年目を迎える今季はさらに成長した姿を見せてホームランを量産してもらいたい。

 

 

38 小幡竜平 内野手

 

  プロ2年目に一軍デビューを飾ったが、その後は遊撃の定位置を掴むまではいかず伸び悩んでいた。5年目の昨シーズンは木浪と遊撃のレギュラーの座を争い、初の開幕スタメンに抜擢された。木浪の打撃が絶好調だったこともあって控えに回った後は出番は多くなかったが、初めて1年間1軍に帯同するシーズンとなった。これまで苦しんでいた打撃面でも6月3日のロッテ戦でサヨナラ打を放つなど成長を見せている。攻守両面でセンスの高さが垣間見える選手で、遊撃の守備の評価は首脳陣からも高く評価されている。凡ミスもまだ目立つものの、これからさらに伸びしろが期待できる選手だ。今年も木浪と遊撃レギュラーの座を争うところからスタートすることになるが、すでに1軍で打撃も守備も十分に通用するレベルに達している選手である。木浪の充実ぶりを見ると、もう一皮むけた姿をアピールできるかがカギになる。

 

 

1 森下翔太 外野手

 

  中央大からドラフト1位で昨年入団。鳥谷敬氏(元阪神)の背番号1を継承し、非常に期待された中で迎えたルーキーイヤーは何度か二軍に落ちたことはあったが、94試合の出場で10本塁打を放つ活躍を見せた。打率は.237とそれほど高くはなかったが勝負強さは天下一品で、レギュラーシーズンでは2度のサヨナラ打を放ち、日本シリーズで記録した7打点は歴代新人としては最多の記録だった。プロの投手に対して前半戦はうまく対応できておらず、なかなかヒットが出ない時期が続いたが後半戦は本塁打が徐々に出だして見事に対応してみせた。シーズン終盤は3番を任されていたが、変にプレッシャーを感じることなくプレーできているように見えた。守備面も日本シリーズでの失策はあったものの、十分に1軍でやっていけるレベルである。開幕からライトのレギュラーとして1年通じての活躍が期待される。

 

 

7 シェルドン・ノイジー 外野手

 

 メジャーリーグでの実績はあまりないものの、シュアな打撃が評価されて昨年阪神に入団。レフトのレギュラーとして開幕スタメンに入り、当初は3番を任されていたが6月に急激に調子を落としてからは6番に変更された。シーズントータルでは133試合の出場で打率.240、9本塁打と助っ人としては物足りない数字に終わった。契約更新が危うい状況だったが、日本シリーズの6戦目と7戦目で2試合連続ホームランを放った活躍が評価されて残留となった。日本シリーズでは救世主的な働きを最後に見せたものの、外野手としてのレギュラーが今年も確約されているわけではない状況から今年はスタートすることになる。速球に詰まることが多く真ん中付近のボールの打ち損じも目立っていたので、今年はそれが改善されないと前川ら若手の有望株にレギュラーを奪われる可能性も考えられる。来日2年目でどんな変化を見せるか注目したい。

 

 

  

58 前川右京 外野手

 

 智弁学園から2021年のドラフト4位で阪神に入団。プロ1年目は1軍のオープン戦に出場してマルチ安打をマークするなど高い打撃センスをアピールしていたが、故障もあって1軍出場はなかった。2年目の昨シーズンは故障で出遅れたが、交流戦の時期に1軍へ昇格するとそこから33試合に出場して打率.255とまずまずの数字を残した。入団してから故障が多い点は気になるが、打撃センスの高さはピカイチの選手である。打数が少ない中で四球もきちんと選べており、出塁率も将来的には残せる選手になる可能性を感じさせた。現在の1軍の外野手でレギュラー確定なのは近本のみで、両翼に関しては前川にも十分にチャンスはある。ライバルは多いものの、打撃の良さだけで見れば1歩リードしている存在と言えるかもしれない。3年目を迎える今季はレギュラー獲得へきっかけとなるシーズンにしたい。

  

 

 

 

今年もたくさん書きました!これ、実は毎年4時間近くかけて書いているんです(笑)

この中では青柳投手の復活に期待したいですね!野手では佐藤選手と森下選手の2人に私は注目してます!

 

次回はCグループ(今後活躍・復活が期待される選手)を見ていきます。