今年もやります!2017年から続けている戦力分析も今年で8回目となりました!いつも通り文章盛りだくさんでお届けするので、タイガースファンの方は必見ですよ!昨年は38年ぶりの日本一に輝き、連覇を目指す今シーズンの戦力はどうなっているのか?

 

今年も全部で5回に分けて見ていきます!第1回目はチーム全体の戦力から見ていきます。

 

 

総合力、投手力、打撃力、守備力の4つを見てチーム全体の戦力を分析!今年の私の分析は以下の通りです!

☆の数は最大5つで評価してます。評価の内容は以下の通り。

 

☆☆☆☆☆ 全く問題なし。リーグトップレベル。

☆☆☆☆  一部課題ありだが、高いレベルにある。

☆☆☆   普通。良い部分と悪い部分が明確。

☆☆    問題あり。改善が必要。

☆     かなり大きな問題を抱えている。早急な改善が必要。

 

 

総合力(5段階評価 ☆☆☆☆☆)

 

 昨シーズンは18年ぶりのリーグ優勝、38年ぶりの日本一を掴み取り長年の悲願を果たしたシーズンとなった。岡田彰布監督の野球がチーム内に浸透し、普通のことを普通にやれば勝てるという意識がチーム全体に伝わったのが勝因だった。ハイレベルな投手陣はそのままに、打線も四死球の数が大幅に増加して得点力を大きく向上させるなど、今までのシーズンでは見られなかった戦いぶりで他球団を大きく引き離してのペナント制覇だった。課題だった守備もエラー数は多いものの、ゴールデングラブ賞を5人の選手が獲得したことから、確実に改善の兆しは見えている。大きな穴が見当たらない素晴らしいチームになりつつあると言えるだろう。

 年齢的に円熟期を迎えた主力選手が多数いるうえに、若い選手の育成も順調に進んでいて戦力層は厚くなりつつあるので、今季に関しても下位に低迷することは考えづらい。セリーグ優勝候補の一番手になることは間違いないだろう。

 

 

 

投手力(5段階評価 ☆☆☆☆☆)

 

 昨年の防御率2.66は12球団トップの数字で失点数も最小を記録した。先発陣は2桁勝利が期待された青柳晃洋、西勇輝の2人が共に8勝に終わり不調に苦しんだものの、村上頌樹、伊藤将司、大竹耕太郎の3人が2桁勝利を挙げる大活躍を見せた。特に村上は最優秀防御率とMVPを獲得する大ブレイクを果たし、一気に主力選手へと成長を遂げた。他にも才木浩人や西純矢、門別啓人など今後に期待を持てる投手も揃っているので、村上や大竹が2年目のジンクスに苦しむようなことがあっても大崩れすることは考えづらい。セリーグ屈指の強力先発ローテーションを組める人材が揃っている。

 リリーフ陣は少し勤続疲労が心配だが、クローザーに7年連続で40試合以上に登板している岩崎優が定着して最多セーブのタイトルを獲得。7回、8回を任された投手も人材は豊富で1人の投手に過度な負担がかかる場面は見られなかった。ここに昨年不調に苦しんだ浜地真澄と湯浅京己が加わればより強固な布陣となる。例年通り誰かが不調に陥ったとしても簡単に穴を埋めることができるほど層は厚いと言えるメンバーが揃っている。今季も接戦では強さを発揮するだろう。

 

 

 

打撃力(5段階評価 ☆☆☆☆)

 

 昨シーズンは12球団トップの得点数555を記録。本塁打数はリーグの中でも下位の成績だったが、この秘密は四死球が大幅に増加したことが大きく関係している。特に変わったのは1,2番を打つ近本光司と中野拓夢、4番を打つ大山悠輔の3人。一昨年までの彼らの打撃スタイルは初球から積極的に打ちに行く場面が多く出塁率の低さが課題となっていたが、昨年は3選手共に出塁率が大幅に向上して打線がつながる場面が増えた。さらに大きいのが恐怖の8番としてレギュラーに定着した木浪聖也の存在だ。これにより、下位からチャンスを作って近本が返す得点パターンを確立できたことも得点力向上に繋がった。

 本塁打が20本を超えたのが佐藤輝明のみだったのは少々寂しいが、その佐藤が今より成績を上げることができればさらに得点力は向上する。新人で10本塁打を放った森下翔太も楽しみな選手だが、4年目で佐藤が本格的にホームランバッターとして目覚めるかどうかも注目したい。

 

 

 

守備力(5段階評価 ☆☆☆☆)

 

 6年連続でリーグ最多の失策数を記録してしまったが、改善の兆しは見られる。昨年は坂本誠志郎、大山、中野、木浪、近本の5人がゴールデングラブ賞を受賞。センターラインと言われる捕手、二遊間、中堅が安定したことがチームの守備に安心感を与えた。サードの佐藤は失策数が多く安定感に欠ける場面が目立ったものの、内野で穴になっているのはサードくらいで他のポジションは問題なしと言えるレベルまで成長している。

 外野はレフトのノイジーの守備範囲の狭さは気になるが、強肩を活かしてランナーを刺す場面も度々見られたので大きく足を引っ張るレベルではない。ライトの森下も日本シリーズでは失策を犯す場面もあったが、守備力の向上には期待できる選手だ。捕手は梅野隆太郎と坂本が序盤から併用される形となったが、今シーズンもそれは継続されると見られる。強いて言えば、そろそろ次世代の正捕手候補となる若い捕手たちにも経験を積ませていきたいところだ。

 

 

 

 

特に私の評価を高めたのは守備力です。チーム全体の失策数こそ多かったものの、二遊間の守備力は一昨年より大幅に向上しました。併殺を取る確率が向上したことに加えて、中野選手と木浪選手の失策数はそれほど多くなかったんです。

サードの佐藤選手がもう少し安定感が出てくれば、穴らしい穴のない布陣が完成すると思います!

 

次回からは各選手の分析です。まずはAグループ(チームの中心選手)から見ていきます。お楽しみに!