皆さん、おはようございます。
昨日は外出せずに自宅で一日を過ごしました。
今日は算数の教材を購入するために、東梅田の清風堂書店まで出掛けるつもりです。
途中、タワーレコードで道草をしないように先ずは東梅田駅を目指します。(笑)
出掛ける前に、昨日に引き続いてお気に入りのシンフォニーを聴きたいと思います。
交響曲第3番ハ短調「オルガン付き」作品78(カミーユ・サン=サーンス 1835-1921)
サン=サーンスが51歳の時の1886年に、ロンドンのフィルハーモニック協会の委嘱で作曲されました。
オルガンの名手であったサン=サーンスは、ロンドンで開いた演奏会で高い評価を得ていました。
これが独奏楽器としてオルガンを加える動機のひとつとなった可能性があると考えられているそうです。
更にサン=サーンスは、3管編成のオーケストラに連弾ピアノを効果的に加え、そこに同じメロディーをいくつもの楽章で繰り返し使用する循環形式を用いて作品全体に統一性を持たせることに成功しました。
楽章構成は、大きく2つに分かれていますが、実際はそれぞれが1部・2部と分けられて通常の4楽章構成に近い形になっているのが特徴です。
(ウィキペディアより引用しました)
静謐な序奏がとても印象に残る第1楽章、第1部です。
弦楽器による序奏の後、アレグロ・モデラートから弦楽器が刻むメロディーが全曲で繰り返して現れます。
第2部は4楽章で構成される交響曲であれば、緩徐楽章にあたるでしょうか。
オルガンの和音の下で、弦楽器が抒情的に奏でたメロディーをクラリネット、ホルン、トロンボーンが
引き継ぎます。
トロンボーンが加わるということで独特の音色効果も図られていますが、この3種類の楽器の音色が絶妙に調合されて、ここでも神秘的な雰囲気を醸し出しているように思えます。
それにしても、本当に美しい。癒されますね。
第2楽章・第1部はスケルツォにあたり、前曲と対照的に弦楽器と管楽器が目まぐるしく活発に動きます。
中間部でピアノ連弾が現れます。そして、2度目の中間部に入ると新たなテーマが低音楽器(低弦、バスクラリネット、コントラファゴット、バストロンボーン、テューバ)によって奏でられます。
バストロとテューバの二重奏が現れるこの部分が、私は全曲を通じて最もお気に入りです。
そして第2部ではオルガンによる最大音量の和音の下、前曲の後半で現れた低音楽器のメロディーが力強く刻まれてフィナーレが始まります。その直後、弦楽器とオルガン、そして連弾ピアノで演奏される部分は、まるでシンセサイザーのような響きに感じられませんか?。
第1楽章で現れたテーマはここでは長調に変わって、金管楽器によって輝かしく、そして高らかに吹奏されるのがとても感動的です。
クライマックスは全合奏で繰り広げられる壮麗な音の大伽藍の中、ティンパニの連打で全曲を締めくくります。
私の愛聴盤です。
シャルル・デュトワ指揮
モントリオール交響楽団
ピーター・ハーフォード(オルガン)
1982年 モントリオール デジタル録音
初めて聴いた時は、僅かに金管楽器(特にトランペット)が非力かなぁと思いましたが、聴き込んでいくうちにその不満が完全に払拭されてしまいました。
それぐらい、素晴らしい演奏の一言に尽きます。
デュトワさんとモントリオール響のアルバムは、どれもが演奏だけではなくて録音の優秀さも特筆されます。私はもともと明晰でダイナミック・レンジの広いデッカ・サウンドがこの上なく大好きなのですが、このコンビの録音はそんなデッカ・サウンドの中でも極上とも言える部類に入ると思います。
ちなみにこのCDは、発売当時話題になった「純金蒸着CD」でお値段は4500円(!)でした。
バブリーな時代に現れた、ちょいと怪しい(本当に音質面での効果があるの?)CDでしたね。(笑)
さて、こちらの「オルガン付き」も美しく、そして熱い演奏を聴かせてくれます。
第1楽章・第1部
第1楽章・第2部
第2楽章・第1部
第2楽章・第2部
チョン・ミュン・フン指揮フランス放送フィルハーモニー管弦楽団
2008年7月23日 ロンドン、ロイヤル・アルバート・ホール
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