2019年の冬。
お気に入りの酒蔵のアンテナショップ的な
酒bar が主催する、酒仕込みツアーに参加した。

このツアーに参加するのは3回目。

自分の常在菌を加えられて、
できた酒がいただけるので、
毎年楽しみなイベントだった。

昨年、一緒に参加した仲間から、
今度はゆかこねぇがオーダー酒つくってよ!
といわれた。
魅力的だとは思ったものの、
この酒蔵は個人オーダー用のタンクがあるとはいえ、720ml瓶100本は取れる。
人数の取りまとめやら、打ち合わせやら、
大変だよなぁと、尻込みしていた。

でも、ある言葉が降ってきた。

呵呵大笑。。。

話はさらに数年前に遡る。

山口県にある般若寺という寺の住職さんと
知り合いになり、
私が笑いヨガをやっているというと、
なんと前日も笑いヨガをやっている人に
会っていたとおっしゃった。

誰ですか??
と聞くと、笑いヨガの期待の星??笑
兵庫のノビーという笑い仲間の青年だった。

その時に、和尚が呟いた。

かかたいしょう。。

それなんですか??

大笑いという意味ですよ。

ほー。
調べてみると、呵呵大笑と書く。

呵呵は、吐く息。
以前に気功の先生から地蔵菩薩の真言は、
オンカカカビサンマエイソワカ
といい、カカカは笑い声だと聞いたことがある

おお❤️なんと素晴らしい言葉。
この時、大好きな言葉として心に刻まれた。

そして、酒の話に戻る。

この笑いのエネルギーに満たされた酒を造ることが
できたら、なんと素晴らしいことだろう。。
と、イメージが膨らみだす。

とりあえず、20人。
20人が賛同してくれたらやってみよう。

まず日本酒好きの仲間に声をかける。
もう少しというところで、人が集まらない。
でも。なんとなく会話の中で、
このプロジェクトについて、話をすると、
意外なつながりから、賛同してくれる人たちが
出てきた。

そしてついに、20人以上集まった。

決行だ。

愛知県設楽にある、関谷醸造の吟醸工房。
ここの小タンクを貸し切る。

連絡をすると、2019年中のタンクは
すべて借りられていて、
できるとしたら来年の2月ごろとの回答。

おおおおお。
令和初の花見酒ができるではないかガーベラ

2019年夏の終わり。有志で吟醸工房へ
打ち合わせにいく。
まずは、酒蔵への途中ので足助八幡宮で、
酒が無事にできることを祈願
蓬莱泉さんの酒樽も奉納されていますね!
酒造りの工程をみながら、打ち合わせ。

どんな酒米とどんな麹を使うのか。
酒米はどれくらい削るのか。
どんなイメージの酒が作りたいのか。

旨味という点で、酒米も麹も、山田錦にする。

花見酒にふさわしいフルーティな香り。
それでいて、辛口。
なのに、すこし旨味を残して欲しい。

フルーティといえば、甘口のようだが
味は辛口。
旨味というのは、辛口と相反するところがある。
この微妙なリクエストに応えてただくべく、
プロジェクトは始動した。


留仕込みの日は、この岡田屋さんで
送迎や宴会をすべく打ち合わせを兼ねてランチへ。

なんとか整いそうだ。

本格的な酒造りは、
2020年1月7日に麹つぐりから始まった。
1月7日は七草粥の日。
身体の毒を野草の力で排出する。
野草のワイルドな微生物が、
食べ過ぎがちの正月に、溜まった滞りを流してくれるのだ。微生物って素晴らしい。

その日に麹という新しい微生物が増殖し始める。

1月23日 ひふみの日に、
麹づくりからできたエッセンスである
酒の母なる酒母をタンクに入れて、
初添仕込が始まる。

この黄色い液体のした方に見える
少し白いのが酒母。

ひふみよいむなやこと 
「ひ」からはじまり『と」になって、
「ひと」となる。
タンクの中で母が、たくさんの子どもたちを
増やしていく。

生めよ。増やせよ。地に満ちよ。
一日ゆっくりと休ませながら、
聖書ならぬ、さの神さまが酒にささやく。

日本酒は三段仕込みで造られる。
1月25日 中添。
仲掛米と仲仕込み水と仲麹が加えられた。

三段階の最後。
留仕込は、1月26日。
呵呵大笑プロジェクト大和魂の会のみんなで、
ほんの少しの工程に立ち合わせてもらう。

みんなで蒸した留掛米を手でバラバラにしながら、
適切な温度まで冷まして、タンクへ。

みんなの常在菌と笑いを加えて、
元気なお酒になりますように。。。と
祈りを込める。

留麹と留仕込み水を加え、櫂で混ぜる。
ここでも温度はとても重要。
私たちのリクエストした酒になるかどうかは、
温度を見ながら絶妙のタイミングで仕込むのだ。
蓋が閉められ熟成へ。
みんなで名残おしくお任せする。
酒の神さま。松尾大社のお札の前で記念撮影。

松尾大社は、母の産土神なので、
私も毎朝拝んでます!!
 
ここから、杜氏さんが、
酒の声を聞きながら、いつのタイミングで 
上槽するかを決める。

人の手は加えても、
自然の理に逆らって酒はできない。

きっと、大自然のはたらきに、
少しだけ人間が参加させてもらうんだね。

2月20日 上槽。

2月22日。
私がハワイへ出発しようと出かける直前に試飲が届く。

無濾過の生酒。
早速、いただいた。。。。美味いっ。

安心して、ハワイへ。

ここからさらに、濾過した生酒と濾過したものを火入れしたものを造る。

それぞれに個性があり、火入れしたものは何十年ともたせることもできるらしい。

もし私が死んだら、
この酒で大笑いして、送ってもらおかしら。。

3月18日に、酒蔵からみんなのもとへ。

3月22日。呵呵大笑でお花見会。
ちょっとお花のタイミングは、
イマイチだったけど、温かな日に恵まれて、
みんなでさの神様に感謝しました。


世の中は、見えないもので溢れてる。

そしてその見えないものがとっても大切で、
その力は偉大で、
私たちはその力をコントロールするのではなく、
受け入れて、お手伝いさせてもらって、
仲良くしていくことが本当に大切。

こうやって、いろんな縁が繋がって、
すべてのご神事が完成してのも、
見えない偉大なる力のおかげ。

今、世の中を騒がしているコロナウイルスだって、
人間がもっと謙虚になったら、
共存できるかもね❣️

日本酒万歳‼️
呵呵大笑万歳❣️

ご縁で結ばれた皆様。
本当にありがとう😊