ラッシャー木村の訃報を知ったとき、体が悪いって聞いていたので驚きは無かったがショックは結構大きかった。
新聞には、全日に移った時のマイクパフォーマンスについて触れていたが、個人的には新日時代のはぐ国際軍団のイメージが強い。
あの当時、今では考えられないくらい異様な時代で、熱狂的な猪木ファンがラッシャー木村の自宅に無言電話や生卵を投げつけたりして、挙句飼い犬がノイローゼで円形脱毛症になったって話を聞いたとき、熱狂的な猪木ファンだった自分ですら便所のネズミもゲロをはくようなドス黒い気分になったモンだ。
しかし、もっと驚いたことは、そういう事をされても何一つ文句をラッシャーは言わなかったらしい。
子供の頃からプロレスってそういうものだ、ってぼんやりと思っていたが、大人になってハッキリとわかり、尚且つ裏事情のようなモノを知って、ラッシャーという人間に惚れた。
仮にも国際プロレスのエースだった人間が、待遇面やその他何一つ文句を言わなかったらしい。
あくまでも自分は関係者じゃないので、雑誌などでしかその情報を得ることは出来ないが、そこにはよくある胡散臭い美談じゃないと思う。
それは多分、ラッシャーだからだろう。
ラッシャーは本物の『男』だ。だから文句を言わず、黙って耐え凌んでいたんだと思う。
確か府立体育館の試合で、子供心に猪木やりすぎだ!って思うような攻撃もラッシャーは耐えていたし、だいたいあの、1対3のハンデキャップマッチも、今から考えればあそこまでプライドを踏みにじるような試合は無いと思う。
それでもラッシャーは文句言わず耐えていた。
辛抱せなアカン。
何気ない言葉だけど、非常に美しい言葉だと思う。
それを実践するのはいかに難しいか。。。。
しかしラッシャーは黙ってそれを実践していたわけだ。
まさに『男』だと思う。
R.I.P