Before the Flood

ディスク: 1
1 Most Likely You Go Your Way (And I'll Go Mine)
2 Lady, Lady, Lay
3 Rainy Day Women #12 & 35
4 Knockin' on Heaven's Door
5 It Ain't Me, Babe
6 Ballad of a Thin Man
7 Up on Cripple Creek
8 I Shall Be Released
9 Endless Highway
10 The Night They Drove Old Dixie Down
11 Stage Fright

ディスク: 2
1 Don't Think Twice, It's All Right
2 Just Like a Woman
3 It's Alright, Ma (I'm Only Bleeding)
4 The Shape I'm In
5 When You Awake
6 The Weight
7 All Along the Watchtower
8 Highway 61 Revisited
9 Like a Rolling Stone
10 Blowin' in the Wind


いやはやこのところ滞り気味の日記更新状況に持ってきて、こういう名盤を取り上げてしまうとネタだなんだと喚いたところで手抜きも甚だしい訳ですが、悪霊も第二部を読了しようやく第三部へと突入した次第です。

しかし地下室といい悪霊といい頓挫しているカラマーゾフといい、勤勉物と放蕩物と信仰者と厭世者とが交錯する物語を生きる、ある意味紋切り型とも受け取れる登場人物たちのその造形は、その描写の拡がりが乏しくとも重厚さと深遠さにおいてそれを全く気にさせなくさせるなと、なんやかんやとどっぷり引き込まれています、ドストエフスキー。

なものでやはり音楽リスニング活動はしばし疎かになるのも致し方なしと、困った時の名盤頼りといく訳であります(笑)。



本作についての諸々はわたしがああだこうだと書くに及ばないものですが、ザ・バンドらしからぬいつもの繊細さがまるで欠落したアンサンブルの暴走っぷりが凄い。あるいは暴走するザ・バンドのアンサンブルをディランの歌が牽引したのか。わたしは本作を聴く度に“相乗効果”という言葉の意味を体感するように感じています。