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Future Now

1 Pushing Thirty
2 The Second Hand
3 Trappings
4 The Mousetrap (Caught In)
5 Energy Vampires
6 If I Could
7 The Future Now
8 Still In The Dark
9 Mediaeval
10 A Motor-Bike In Afrika
11 The Cut
12 Palinurus (Castaway)


78年発表。ピーター・ハミル、ソロ通算7作目なオリジナルアルバム。

ヴァンダーグラーフジェネレーターからの盟友のデヴィッド・ジャクソンのサックスとグラハム・スミスのヴァイオリン以外は全てハミルさんの手による演奏です。

丁度本作と時期を同じくして発表された、ヴァンダーグラーフジェネレーターのバイタルでのバンドアンサンブルを鑑みれば非常に簡素な印象。わたしはピート・ハムのデモ音源とティム・バックリィのロルカ~スターセイラーの中間的な感じがしています。

ジョン・ライドン的な唱法から(実は逆でジョン・ライドンがハミルさんを手本にしているのでしょうが。ライドンてハミルさんを敬愛しているそうな。なんか凄まじくなるほど、です)達郎さん張りのひとりアカペラの見事な楽曲なども素晴らしいですが、タイトルトラックの朗々としたハミルさんの歌の美しさは比肩しえる音が存在しない、とまで言い切りたくなります。

しかしこれほどまでの巨大な才能が40年という長きに渡って生き長らえていて、しかも全く衰えないという事実には驚嘆する以外にありませんが、それもこれもハミルさんの周囲への感謝と敬意を常に忘れない人柄ゆえなのだろうと思います。