「秘密」とは、人間をより味わい深くするスパイスのようなものだと、私は思っています。

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透き通るような青空に、明るい陽の光…そんな美しい昼下がりはもちろん大好きですが、私は同様に、「夜」も愛する人間です。
月明りが照らし出す仄暗い道、揺らめく街路樹の影、川の水面に煌めく淡い街灯の光…そういった光景は、じつに神秘的で美しい。
そこには何かとても素敵なものが秘められているような、どこか甘い誘惑にも似た不思議な魅力があると思うのです。

それはもしかしたら、夜の闇が色んなものを包み隠してくれるからこそ生じる魅力なのかもしれません。

私の個人的な感覚ですが、「隠されているもの」って、すごく色気を感じます。
見るものの想像を掻き立てるからでしょうか?
得体の知れないもの特有の、刺激的な魅力。
仮面舞踏会などに惹かれるのも、きっとそういうことでしょうね。
あの雰囲気は、謎めいた夜の美しさにぴったりだと思います(^ ^)

私は比較的フランクな人間なので、思ったことはわりかし正直に口に出すほうです。
でも「謎は魅力」と思っているために、自分の全てをさらけ出すようなことはしません。
ある程度の秘密は残しておきます。
時には真実の中に若干の嘘を混ぜることで、あえて矛盾を作り出してみたりもします。
そのほうが自分的にも楽しいものですから(笑)

…まあ、こういう価値観の人間でなくとも、誰だって秘密にしたいことの一つや二つありますよね( ̄▽ ̄)

人の秘密を無理に暴こうとする行為には、私はあまり賛同できません^_^;
秘密は、本人の裁量で明かすなり隠すなり自由にできるものだからこそ、面白いと思うのです。
分厚い仮面が一枚、一枚剥がれていくのを鑑賞する楽しさは理解できますが、己の手で無理矢理剝ぎ取ろうとするのは…ちょっと美しくない(-_-#)
こういう時は、恭しくお辞儀でもしながら、穏やかに相手の言葉を待ちたいところです。

ミステリアスな仮面の表情を賞賛するのも、その下の素顔を覗くのも…どちらも非常に魅惑的なイベントだとは思いますが、あくまで紳士的な態度で臨むのが私の美学だったりします(^ ^)