フェルメールブルーは、天然「ウルトラマリンブルー」という絵の具で、
「ラピスラズリ」という非常に貴重な鉱石を原材料としています。
ラピスラズリは、「天空の破片」とも呼ばれ17世紀には
金よりも貴重であったといわれています、
ウルトラマリンブルーは通常の青い絵の具の100倍の値段がついたとされ、
普通の画家は限られた部分にしか使わない貴重な絵の具。
しかし17世紀オランダ・デルフトで生まれた風俗画家のフェルメールは
このウルトラマリンブルーをふんだんに使いました。
この時代の、絵画は、画家はクライアントの要請を受けてから描く場合が
ほとんどですから、この絵は注文主が分からない。
制作された時期が分からない。
最大の謎は、モデルがいったい誰なのか分からないこと・・・
『取り持ち女』フェルメール
風俗画に分類される絵画で、「売春宿」の情景が描かれた作品。
描かれている二人の女性のうち、左側が取り持ち女と呼ばれる娼婦と客との仲介をする女性。
男性二人のうち左側の人物はフェルメール自身と言われています。