“麦の穂”
新婚の夫が新居の屋根裏部屋をかたづけていると、大きなトランクがあった。
開けようとしたが鍵がかかっている。新妻を呼んで尋ねた。
「このトランクは君のだよね?中には何が?」
「ちょっと個人的な物が入ってるだけ」
「ふーん」
夫は、間もなく忘れてしまった。
3年後、夫が屋根裏部屋を掃除していると、あのトランクが…
妻を呼んで尋ねた。
「前も聞いたけど、あのトランクには何が?」
「ちょっと個人的な物が入ってるだけ。」
「…ふーん」
夫はちゃんと聞きたかったが、妻が言わないのであきらめた。
20年後、夫は屋根裏部屋でまたあのトランクを見た。
「今度こそ教えてくれ。あのトランクには何が?」
「ちょっと個人的な物が入ってるだけ。」
「しかし、僕らはもう結婚して20年だぞ。
お互い心を開いて何でも話そうじゃないか。
教えてくれ。あのトランクには何が?」
「…わかったわ…」
夫の強い視線に、妻は鍵を取り出しゆっくりとトランクを開けた。
中に入っていたのは麦の穂が3つと3万ドルのお金。
「これは!?」
「正直に言いましょう。
結婚してからずっといい妻でいようと思ってきたけど、
わたし、浮気をしたことがあって…l
あなたを1回裏切る度に、麦の穂を1つずつトランクに入れてきたのよ。
麦の穂を見るたびにいつも懺悔するように…。
「そうだったのか…いや、よく話してくれた。
麦の穂が3つもあるのはショックだが、過ぎてしまったことはもういい。
…何も言うまい。ところでこっちのお金は??」
「…麦の穂がトランクいっぱいになると売ってたのよ」
新婚の夫が新居の屋根裏部屋をかたづけていると、大きなトランクがあった。
開けようとしたが鍵がかかっている。新妻を呼んで尋ねた。
「このトランクは君のだよね?中には何が?」
「ちょっと個人的な物が入ってるだけ」
「ふーん」
夫は、間もなく忘れてしまった。
3年後、夫が屋根裏部屋を掃除していると、あのトランクが…
妻を呼んで尋ねた。
「前も聞いたけど、あのトランクには何が?」
「ちょっと個人的な物が入ってるだけ。」
「…ふーん」
夫はちゃんと聞きたかったが、妻が言わないのであきらめた。
20年後、夫は屋根裏部屋でまたあのトランクを見た。
「今度こそ教えてくれ。あのトランクには何が?」
「ちょっと個人的な物が入ってるだけ。」
「しかし、僕らはもう結婚して20年だぞ。
お互い心を開いて何でも話そうじゃないか。
教えてくれ。あのトランクには何が?」
「…わかったわ…」
夫の強い視線に、妻は鍵を取り出しゆっくりとトランクを開けた。
中に入っていたのは麦の穂が3つと3万ドルのお金。
「これは!?」
「正直に言いましょう。
結婚してからずっといい妻でいようと思ってきたけど、
わたし、浮気をしたことがあって…l
あなたを1回裏切る度に、麦の穂を1つずつトランクに入れてきたのよ。
麦の穂を見るたびにいつも懺悔するように…。
「そうだったのか…いや、よく話してくれた。
麦の穂が3つもあるのはショックだが、過ぎてしまったことはもういい。
…何も言うまい。ところでこっちのお金は??」
「…麦の穂がトランクいっぱいになると売ってたのよ」
素敵な週末をお過ごし下さい♪