「あなた、どうしたの?今日も胃が痛いの?」
「…ああ」
「この前の薬は効かなかったの?お医者様に貰った薬よ。ちゃんと飲んでるの?」
「ああ、効かない」
「ストレスなんじゃないの?仕事なんとかならないの?休み取れないの?」
「無理だね」
「新しいお薬買って来たらどう?でもあんまり高いのは駄目よ。
今月は子供たちの学費も
払わなきゃいけないんですからね。
せめて10ドル以下の薬にしてちょうだい」
「薬局の薬より効果のある方法があるんだがね」
「あら、それはどんな方法?まさか高いんじゃないでしょうね。
さっきも言ったけど10ドル以下にしてちょうだいよ。
子供たちのボーイスカウトの月謝もあるんですからね。
あなたのお給料だってそんなに高くないんですから」
「大丈夫。タダだよ」
「タダ?そんなのほんとに効果あるの?
タダより高いものはないっていうじゃない?
あとでお金請求されても私は絶対出さないわよ。で、どんな方法なの?」
「3日ほど黙っててくれ」