大規模な森林火災が発生し,カメラマンが現地に急行した。
あまりの激しい炎と煙が渦巻いており,近づくことさえ出来ない。
そこで,カメラマンは本社に連絡し,
大至急、セスナ機を雇ってもらうことにした。
地元の空港に着くと,既にセスナ機がウォーミングアップして待っている!
カメラマンは,機材を担いで飛行機に乗り込むや,
パイロットに「よし。離陸だ」と叫んだ。
ほどなく,森林火災の現場にセスナ機が近づいた。
激しい気流にセスナ機は揺れ,パイロットも青ざめている。
「まずは,火災の北側を飛んでくれ」
「き、北側ですか?」パイロットは聞き返した。
「そうだ!!」
「次は,何回か低空飛行を頼む」
「ええっ!? 低空・・・どうしてもですか?」
とパイロット。
「どうしてもだって?」
苛々(いらいら)したカメラマンは叫んだ!!
「写真を撮るんだよっ!
俺はカメラマンで,カメラマンは写真を撮るもんだっ!」
するとパイロットは…
「え?? つ、つまり,あなたは教官じゃないってこと!?」