In the New York city


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…アメリカ人トムの1日…



アメリカ人のトム1日が始まろうとしている。

現在失業中の身である。

朝、七時に時計(日本製)のアラームが鳴る。

コーヒーメーカー(台湾製)が

ゴボゴボいっているあいだに、彼は顔を洗いタオル(中国製)で拭く。

電気カミソリ(香港製)できれいに髭も剃る。

朝食をフライパン(中国製)で作ったあと、電卓(日本製)で今日はいくら

使えるかを計算する。腕時計(台湾製)をラジオ(韓国製)の時報で合わせ、

クルマ(ドイツ製)に乗り込み、仕事を探しに行く。

しかし、今日もいい仕事が見つからず、失意と共に帰宅する。

彼はサンダル(ブラジル製)に履き替え、ワイン(フランス製)をグラスに

注ぎ、豆料理(メキシコ製)をつまみながら、

テレビ(インドネシア製)をつけて考える。

どうしてアメリカにはこうも仕事がないのだろうか……



New York Minute - Don Henley









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