Foooooorce!!
算数が苦手なフランク…
いま学校で『大きな数』を習っているのですが、1億がどの位なのかわかりません。
宿題を途中で投げ出し、河原で雲をボンヤリと眺めていました。
雲は少しずつ、少しずつ形を変えていきます。
犬のように見えたかと思うと、どんどん大きくなって人間のような形になり、
更に大きくなって、本で見たことのある神様そっくりな形になりました。
そして雲が喋りかけてきます。
「フランク、何をしてるのかね」
「神様!?」
「そうじゃ(笑) 宿題はどうした?」
「神様、僕は、1億がどれぐらいか分らないんです。
だから宿題するのいやになっちゃって…」
「ふ~む、、…1億。 どう説明したらよいかな!?」
「じゃあ例えば、1億年ってどれぐらいですか?」
「1億年か。君にとっての1億年は私にとっては1分と同じだよ」
「そうなの?じゃあ1億$ってどれぐらい?」
「1億$か。君にとっての1億$は私にとっては1$と同じじゃよ」
「うわぁ!神様、お願いがあります!僕、おこづかいがほしいんです。
1$でいいんです。神様の1$をください。
僕、宿題も一生懸命やります。ママの言うこともちゃんと聞きます」
「いいとも。1$ぐらいおやすいごようじゃ!」
「ほんとに!? やったぁぁー!!」
「あーぁ。 ちょっと取ってくるから、
そのまま1分ほど待ってなさい」