３人の女性

ぱぉ～ん♪

The converse is also true./逆もまた真なり

３人の女性が事故で天国に召されてしまった。

天国に行くと、３人は門番のセントピーターから
「天国には一つだけ掟があります。アヒルを絶対に踏んではいけない
ということです」 と注意をうけて中に入った。

案の定、いたる所にアヒルがいた。とてもアヒルを踏まずには歩けないほどだった。
細心の注意を払いながらも、３人の一人がついうっかり一羽のアヒルを踏んでしまった。
するとセントピーターが、彼女が今までに見たこともない醜い男を連れてやってきた。
彼はその男と女性を鎖に繋いでから理由を説明した。
「アヒルを踏んだ罰として、この男と永遠に鎖に繋がれることになります」

翌日、２番目の女性も、アヒルを踏んでしまった。
するとセントピーターが、極め付きの醜男を連れてキッチリやってきた。
最初の女性と同じようにセントピーターは女性と男を鎖に繋いで、同じ説明をした。

３番目の女性はこの顛末をつぶさに見ていたので、
醜い男なんぞと一緒に鎖に繋がれて永遠に過ごす羽目にならぬよう、
足の運びには精一杯気をつけた。

彼女が何とか無事にアヒルを踏まず数ヶ月が過ぎた頃…

ある日セントピーターが今までに出会ったこともない様なハンサムな男を
引き連れてやってきた。
男は背が高く、長い睫毛をした、筋骨逞しく、美しかった。
セントピーターは何も言わずに二人を鎖に繋いだ。

女性は怪訝な面持ちでつぶやいた。

「私が貴方と一緒に鎖に繋がれるような、何か誉められることをしたのかしら？？」

それには男が答えた。

僕は君のことは何も知らないんだけど、

…ただアヒルを踏んじゃって…