今日の話は少し怖いです。

この手の話が苦手・嫌いな方はスルーして下さい。




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彼はタクシー運転手。

…もう8年になる。

ある日のことです…




夜中の2時頃、人気の無い街の郊外を走っていると、

道路脇に喪服を着た女性が手を挙げて立っています。

…こんな時間になんで喪服なんだろう?

ちょっと気味が悪いな…

しかし、このご時世、客を選んでられない。

その女性客を乗せて走り出しました。

「あの、、、行き先は?」

女性は目的地も言わず、

…小さな声で

「………右におねがいします」

「………真っ直ぐいって下さい」

と言うだけで終始うつむいている。

(き、気味の悪い女だな…)

と思いつつ彼は言われた通りに車を走らせました。

しばらく言われた通りに進んだ時、

彼は、「!?…ま、まさか!?」

額から冷や汗が流れ、ソワソワと落ち着きのない態度に

「……そこを左に…」

そう言われた瞬間、確信しました!

ま、間違いない!!

「……そこで止まって下さい」

後ろからその声が聞こえたとき、

彼は全身に汗をかき、血の気が引いて体は震え、

顔面は蒼白気が狂ったように泣き叫びながら

「ごめんなさい! ごめんなさい! 許して下さい!

そんなつもりじゃなかったんです!

許して下さい! ごめんなさい!

うゎあぁぁぁぁ!!

すると後ろの女性がハッキリした声で…


「な・ん・で・・に・げ・た」







素敵な週末をお過ごし下さい。

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