僕は、謎は好きだが、混乱は求めていない。
抽象的なストーリーだが、観客が進むべき道筋は示している。
by David Lynch
抽象的なストーリーだが、観客が進むべき道筋は示している。
by David Lynch
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カルト映画の “生きる伝説”とも言われるデヴィッド・リンチ
《数〃あるエピソードから》
オーストリアから帰国したのは、「街が綺麗すぎるから」という理由以外に「マクドナルドが少なすぎるから」というものもある。
シュールレアリズムをこよなく愛す。
同時に1950年代のアメリカを愛しており、作品にはたびたび何らかの形でフィフティーズを象徴するもの(セットなどの美術、音楽など)が使用される。
日本ではテレビドラマ『ツイン・ピークス』で一躍有名に!!
低予算では非常にできの良い作品を作るのに、『デューン/砂の惑星』に代表されるように
製作費が大きくなると駄作を作る。
低予算映画『ブルーベルベット』は好評だったところから、しばしば「カルトの帝王」と呼ばれることも。
『ツイン・ピークス』を含めて、しばしば俳優として出演する。
2007年には現代美術家としてカルティエ現代美術財団にて個展を開催した。
ローラ・ダーン(女優)が初めてリンチに会ったとき、リンチは人差し指を立て「トイレに行ってくる!」
と言い、そのまま消えてしまったという。
1970年代の半ばから80年代前半まで、ほぼ毎日ビッグボーイ (レストラン)で
ミルクセーキを食べながら思考していたという。
Transcendental Meditation(超越瞑想)の実践者でもある。
アメリカンスピリットを愛煙している。
熱烈なコーヒー嗜好者であり、自ら豆を有機栽培して、それを自身のホームページで販売している。(笑)
David Lynch Coffee commercial
《主な監督作品》
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エレファント・マン(The Elephant Man,1980)
砂の惑星(Dune,1984)
ブルー・ベルベット(Blue Velvet,1986)
ワイルド・アット・ハート(Wild at Heart,1990)
ロスト・ハイウェイ(Lost Highway,1997)
ストレイト・ストーリー(The Straight Story,1999)
マルホランド・ドライブ(Mulholland
Drive,2001)
<リンチ作品の魅力>
「映画は理解するモノではない 感じるモノだ」と教え、
ちょっとグロいシーンや、過激なセックスシーン、デニス・ホッパー・ロバート・ロジア
見たいな強面な俳優や、とにかく色々「不可解」なイメージを突きつけてくるデヴィッド・リンチ。
人の不幸、恐いモノ、異常なモノを見たがる人間の欲望。
これこそが彼のアブノーマルな作品をヒットさせる最大の原因かもしれません。
(かつてサスペンス映画の巨匠として活躍したアルフレッド・ヒッチコックの「裏窓」や「サイコ」もそうした覗き趣味を満足させる作品でした)
そう考えるとテレビでの「ツイン・ピークス」が
異常な視聴率を稼いだのも実に当然のことだったのかもしれません。
毎週少しずつ明らかにされる噂話の数々。それを自らが探偵になった気分で
知ることになる喜びに世界中の人々がはまったのです。
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多くの人々に受け入れられたのでしょう。
世界を変えようと社会や政治の誤りを告発し続けた1970年代の映画に代わり、
1980年代は再び娯楽映画への揺り戻しがきた時代と言われています。
(「ロッキー」「スターウォーズ」以後)ハリウッドは社会派の映画を作る代わりに
オカルト映画、パニック映画、カンフー映画、SF映画、スポーツ根性映画、
犯罪アクション映画など、子供向けの映画を量産し始めました。
そのため、この時期に大人向けの映画を求めていた観客たちは、
しかたなく娯楽映画の仮面をかぶったカルト・ムービーと呼ばれる
難解な映画へとその目を向けた人達も多く
デヴィッド・リンチ作品以外にも多くの作品が映画ファンから支持され、
深く静かにヒットすることになったのです。
(例えば、「ブレード・ランナー」(1982年)「ビデオドローム」
(1982年)「ガープの世界」(1982年)「ブラザー・フロム・アナザー・プラネット」(1984年)「ストレンジャー・ザン・パラダイス」(1984年)「未来世紀ブラジル」(1985年)等〃…)
そんな作品群を代表して、いち早く観客に評価されたのがデヴィッド・リンチの作品群だったのではないでしょうか。