人間と言うのはどのジャンルの人も

成功?を収めると「精神的にある領域」に達する訳で

様々な名言を残したり、学校を作ったり、ナントカ基金を設立したり…

私個人はあまりそういうのに興味が無くて

逆に「こいつ○鹿だねぇ」…そんな人の方にどうしても

興味が行ってしまう訳です(苦笑)

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…あるローカルテレビ局で深夜、古い西部劇を放映していたんですが

深夜、映画を流すだけですからスタッフもあまり必要じゃない訳です

ある日、テレビ局に「西部劇」のファンだという老人から電話が入ります…

とても好きな番組で楽しみにしていると…

スタッフもこの孤独であろう老人のファンの名前まで控え

丁寧に応対してあげてました

その内、テレビ局の方針が変り「西部劇」の放映も打ち切りに…

当然、老人からの電話は「何故やめた?」と抗議に変ります

「楽しみな番組なのに何故中止なんだ?」

再び親切なスタッフは事情説明をしてあげます

「オジイちゃん、局には経営方針と言うのがあって・・・」

老人は怒って電話を切ってしまいます

しばらくして局の経営者が変り(誰かが買取ったらしい?)

社内広報を見たそのスタッフはビックリ!!

そこの最高責任者にあの「おじいちゃん」の名前が!!

こんなエピソードに事欠かないのが「地球上の富の半分を持つ男」と言われ

石油発掘ドリルの発明と特許で、航空機、衛星等、広範な事業に成功し

アメリカで今世紀最大といわれる伝説の大富豪が

ハワード・ヒューズ (ハワード・ロバーズ・ヒューズ・ジュニア(Howard Robard Hughe jr)
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彼が残した資産は、1976年に彼の死後、次々と売却されることに

なる訳ですが最後の資産が売却されるまでに、

死後20年もかかったとも…

またマフィアが財源を出資していたラスベガスをいわば

街ごと買い取って、マフィアを追放したのもハワード・ヒューズの

仕業だし、一方では、愛人を主役に自ら監督となって映画を制作。

こうして、豊富な財力と類い希なる知恵をもち、幅広い分野で活躍した

彼には、もともと4つの夢があった。

「4番目の夢は世界一の大富豪になること。

3番目の夢は世界一有名な映画プロデューサーになること。

2番目の夢は超一流の飛行家になること・・・」

普通の人間が一生かかっても、なかなかできそうにない夢の、

4つのうち、この2番目から4番目までをハワード・ヒューズはすべて実現している。

しかし1番目の夢だけは、ついに果たせなかった…

ハワード・ヒューズ、彼の一番の夢、

それは「世界一のプロゴルファーになること」だった。

「人に顔を見られるのを嫌い」、担架に乗り、目隠しをした姿でした。

晩年は異常潔癖症が増徴し、ひどく病的で、

20年近く人前に顔さらすことがない・・・

これは対人恐怖症からではなく、細菌の空気感染を恐れての事だという。

※異常潔癖症のエピソードを幾つか…

デザート・インに4年間は篭っていただけではなく、

側近にすらメモで話しかけ、電話による指示を与えるだけ。

もちろん、ホテルのスタッフは誰1人として

彼の顔を見た者は居なかったのです。

彼の異常潔癖症について具体的に書かれた本によると、

一流ホテルのベッドのシーツも信じられずに

ティッシュペーパーを敷き詰めて眠ってたほど。

まさしく、ティッシュに埋もれていました。

自宅に居た時も異常でした…

《細菌が付かないよう封筒に入れてある補聴器の取り出し方》のエピソード。

・浴室に入る前に

・浴室のドアのノブを回す、この時、6~8枚のティッシュを用いる。
  ↓
・次に石鹸の入ったキャビネットを新しいティッシュ6~8枚を用いて開ける。
  ↓
・使用していない石鹸を取り出し、手を洗う。
  ↓
・次に、補聴器の入ったキャビネットを最低15枚のティッシュを用いて開ける。
  ↓
・補聴器の入っている封筒は、最低15枚のティッシュを用いて、
 
 両手で取り出す。

映画「タッカー」にもハワード・ヒューズが登場するのですが、

主人公タッカーがヒューズに握手を求めるとヒューズは無視します

これは、ヒューズがすでに異常潔癖症を抱えており、

誰とも握手をしない事を描写しているんですが、

テロップの説明もなく、セリフの説明もありませんが

映画「タッカー」の監督の繊細で密かな描写に気付き、

少しうれしくなるシーンでもあります♪

飛行機事故により複数の薬物依存症でもあり、

晩年は聴覚障害、視力悪化、不眠症、貧血、消化性潰瘍、

腎臓病、数々の神経的症状などなどを病んでいます。

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晩年はそれまでの力づくの不正行為の裁判から逃げるためと、

税金、またマスコミからから逃れるため、

バハマ、バンクーバー、ロンドン、ニカラグア、

メキシコへと移り住みます。

亡くなったのは1976年4月5日。享年70歳。

メキシコからヒューストンの病院に移送される途中の自家用ジェットの機内で死去します。

しかし、 病院へ運ばれた彼の遺体は痩せこけ、

190cmもあった身長は,アスピリンなどの薬物乱用のため10cm以上縮み、

体重はわずか42kg。

まるで捕虜収容所から抜け出たかのように容貌が激変していたと言う…

20年以上も人前に姿を見せてなかった為、誰も本人と確認できず、

FBIが指紋によって本人確認を行わねばならなかったといわれています。

また彼は明確な遺書を残さなかったため、彼の残した天文学的な財産を処理するために

莫大な労力とおよそ20年もの歳月が必要であったとも…

死亡から3週間後、ヒューズの遺言状とされるもの(通称「モルモン遺言書」)が、

とあるガソリンスタンドの店員Melvin Dummarに届けられる。

その内容は、放浪の中でホームレス生活を送った際に、

その時、1ドルを恵んでくれたMelvin Dummarに遺産の16分の1(推定1億ドル以上)を

分け与えるというものであった。


※この「モルモン遺言書」については不可解な点も多く、真偽を巡って現在も訴訟が続いている。


※『アビエイター』(飛行家/アビエイター)

  マーティン・スコセッシの監督で彼の生涯を描いた作品。

  ヒューズの生涯を演じたのはレオナルド・ディカプリオ

  2004年製作(日本公開は2005年)、アカデミー賞5部門を獲得し

  ヒューズの生涯のエピソードに加え、フィクションながら数々の女優との

  華やかな恋愛や失恋、リスクを厭わない莫大な投資と破天荒なまでのビジネス手法、

  まさに命懸けの成功を収めていく姿を描いている。