いつも気の効いた「イギリス小噺」を探してるんですが

今日は最初から「オチ」がバレバレな気もしますが…(苦笑)




neo's blog
砂漠で、一人の男が遭難してもう何日もさまよっていた

水も食料も尽きて、もう数日間何も食べていない状態が続いてる、

「…あぁぁ… 喉が渇いた…」と水を求めて歩いていた

…すると前方からラクダに乗った人が近づいて来るではありませか!?

…た、助かった!

男は喜び、前方から来るラクダに乗った人を待ちました。

ようやく、「ラクダの男」が近づいて来て、遭難している男に声をかけます

「ネクタイはいかがかな!? 色んな種類があるから、一つ買ってください!」

それを聞いた男は、「はぁ?? な、何で砂漠でネクタイなんか売っているんだ?

ネクタイなんか要らないから、水を売ってくれ!金はいくらでも出す」

と苛立ち、怒りながら言いました

するとラクダに乗った男は

「せっかくお役に立てると思ったのに、残念です。私は水売りを商売にしていないので。」

と、その場を立ち去って行きました…

…男はまたオアシスを探すため歩きはじめます…

意識が朦朧としてきた時、薄っすらと遠くの方に建物のような物が見えます

男は朦朧とする意識の中で

…げ、現実か!?それとも意識が薄れて、もう駄目って事なのか!?

瀕死の状態でようやくたどり着きます…

そこは砂漠の中にある超豪華ホテルでした。

…た、助かった!と男に安堵の表情が…

よろよろとホテルに入ろうとすると、ホテルのドアマンが呼び止めます。

「お客様、当ホテルに御用でございますか?ご予約は戴いておりますでしょうか?」

男「い、いや、予約は入れていないが、砂漠で何日も遭難して、

その間、何も口にしていないんだ! とりあえずレストランで水を!!」

ドアマン「お客様、誠に申し訳ございませんが、当ホテルにお入り頂く事は出来ません。」

男「な、なんでだ?? 金ならある! ク、クレジットカードだって持っている。

  ど、どういうことなんだ!?」

ドアマンは丁重に且つ慇懃に答えます。


『お客様、大変申し訳ございませんが、当ホテルは5星ホテルでございます。

正装されていないお客様のご入場はお断りする規則になっております。』