誰でも一度は目にしたことがあるであろう
「古き良きアメリカ」を代表する画家、
ノーマン・ロックウェルの作品。
40年にわたってEvening Postに掲載され続けられ
この表紙の仕事を始めてからはさらにひっぱりだこの人気者となった。
彼自身も自らを起用してくれたことに感謝し、
他誌から高額の依頼があった時もこの仕事を手放すことはしなかったという・・・
何故私たちはこの絵に懐かしさを感じるのだろう?
「THE RUNAWAY」1958
自分の悪ガキ時代を思い出して、
優しい眼差しで小さなお客を見つめるマスター。
ポリスは家出少年とわかっているのに、
わざと知らんぷりをして耳を傾けているんだ・・・。
酸いも辛いも知った大人だけにわかってしまう、
そんな悪戯ゴコロに魅了される一作品。
「サンタの旅行計画」1939
彼が最も多く残したモチーフ、サンタ。
子供の頃誰もが信じた、架空の人物でありながら、
今でもサンタは世界中のアイドルである。
それはプレゼントを持ってきてくれるからではなく、
「夢」を配ってくれるからなのだろう。
必死で道順を考えるサンタの姿は、
真っ白なカンバスを前に髪をもみくちゃにして悩む
ロックウェルの姿に重なる。
彼が最も多く残したモチーフ、サンタ。
子供の頃誰もが信じた、架空の人物でありながら、
今でもサンタは世界中のアイドルである。
それはプレゼントを持ってきてくれるからではなく、
「夢」を配ってくれるからなのだろう。
必死で道順を考えるサンタの姿は、
真っ白なカンバスを前に髪をもみくちゃにして悩む
ロックウェルの姿に重なる。
「The shiner」1953
おそらく男の子との殴り合いに勝って
意気揚々としている
ロックウェルが描く少女
愛嬌溢れる子供たちの表情。
豊かな表情を持つ彼の描く人物は、
子供に限らずとてもチャーミング。
「婚姻届け」1955
ふんわりと日だまりのような光を
放つ彼女の初々しさ、
彼女を支える彼の眼差し、
そして窓辺に置かれた一輪の花
他愛ない風景…くたびれた職員
満ち足りた温かさが広がる…
「コールド・ゲーム」1949
やる気満々の審判を尻目に、
試合は雨でお流れ。
選手ではなく審判達が3人揃って
情けない表情でボーゼンとする姿に、
見てる私たちはちょっぴり温かな苦笑をもらす。
※画像クリックで拡大します。
ノーマン・ロックウェル(Norman Rockwell、1894年2月3日 - 1978年11月8日)
アメリカの画家、イラストレーター。軽いタッチでアメリカの市民生活を描き、
アメリカで幅広い大衆的人気をもつ。
ニューヨークで生まれ、美術学校を出てから、アメリカ・ボーイスカウト協会の
雑誌などに絵を書き始める。ボーイスカウト運動に対して多大な貢献を
果たしたことに対して、後に、世界で十数人しか与えられていない功労賞
(シルバー・バッファロー章)が贈られている。
彼の絵は1916年から1963年にかけて『サタデー・イーブニング・ポスト』紙の
表紙を飾ったが、とりわけ1940年代から1950年代のものが人気がある。
彼の絵は商業主義的で一部の近代美術批評家からはまじめな画家とは扱われず、
イラストレーターと呼ばれることもあるが、アメリカの市民生活の哀歓を巧みに描き、
アメリカ人の心を捉えているため、最もアメリカ的な画家のひとりともいえる。
多作であり、生涯に2000を超える作品を描いたが、1943年に彼のスタジオで起きた火事で
多くの作品が焼失し、残った作品もほとんどが美術館の恒久的所蔵品となっている。
また、彼に作品を依頼して表紙などに使った雑誌で、完全な状態で残っているものは
極めて少ないため、発見されると数千ドルの値が付く事もある。
2006年には、1954年の作品である『息子の旅立ち』が1542万USドル
(当時のレートで約17.8億円)で落札された。
アイゼンハワーやジョン・F・ケネディ、リンドン・ジョンソンなど
政治家の肖像を描いたこともある。《ノーマン・ロックウェル - Wikipedia》より